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特急乗り継ぎ旭川へ!【いざ鉄路で最北へ③】

9月に行ってきました、北海道は稚内へ向かう旅行記

行程1日目の後半戦。

新幹線で北海道入りして、函館で寄り道をしていました。

2時間ほどの滞在で、函館をあとにします。

特急列車を乗り継いで、旭川を目指します。

 

 

2023年9月2日(土)

 

これからの行程。

旭川はまだまだ遠いw

 

15時01分発、特急『北斗』15号 札幌行きに乗車します。

 

 

特急 『北斗』

函館 15時01分 → 札幌 18時47分 特急 北斗15号 札幌行き

特急『北斗』は、千歳線室蘭本線函館本線を経由して

札幌と函館間318.7kmを結ぶ特急列車。所要時間は3時間台後半。

毎日11往復が運行されています。

コロナ渦の影響を大きく受けた特急列車で、基本の編成が短くなったり、

特定日に運休する列車が出たりしていましたが、運休措置は今年のGW前で終了、

連結車両の数も復調傾向にあるそうです。

(乗車した北斗15号は8両つないでいました。)

車両はキハ261系1000番台車を使用しています。

JR北海道の最新式かつ標準的な特急型気動車です。

 

函館駅の行き止まり構造と、湾曲した長いホームは旅情を引き立てますね。

 

6号車の指定席に乗車します。

この車両が函館行き特急北斗10号として20分以上遅延して到着したため、

5分程度の慌ただしい折り返しとなりましたが、

定刻での函館駅出発となりました。

 

函館本線新函館北斗まで、新幹線アクセスのために電化されています。

七飯駅にて列車交換待ちで停車。

 

七飯駅からは藤城支線と呼ばれる勾配緩和線が分岐します。

上り勾配の続く札幌方面への一方通行で、新幹線開業前は特急列車もそちらを

通過していました。特急が新函館北斗駅へ停車するため藤城線を経由しなくなり、

旅客列車は一部の普通列車が経由しています。

 

田んぼや畑の続く北斗市の平野部を駆け抜けると新函館北斗駅に到着します。

 

函館から18分で新函館北斗駅に到着。

本州方面への貨物列車が待避線に停車しています。

ここから山間部へと分け入っていきます。

 

大沼で藤城支線と合流し、渡島砂原を経由する砂原支線が分岐します。

特急『北斗』は勾配がきついものの距離の短い本線を突き進みます。

観光地、大沼公園の玄関である大沼公園駅に停車。

外国人観光客等の乗り降りが見られました。

 

駒ヶ岳を右に見ながら走ります。

 

砂原支線と合流して森に到着。

函館地区はJR北海道管内最後のキハ40天国となっています。

森以南は比較的本数のある普通列車も、森を境にガクンと本数が減り、

森~長万部普通列車は一日に6往復のみの運行。

特急停車駅以外の需要がかなり厳しい区間となっています。

 

森から先は、延々と内浦湾沿いの海岸線を進んでいくことになります。

 

八雲駅

森と長万部のほぼ中間地点にある特急停車駅。

15kmほど内陸の地に北海道新幹線新八雲駅が設けられる予定となっています。

 

八雲から長万部までの区間は線路から海まで原野が広がっているところが多いです。

 

函館から約1時間30分で長万部に到着。

函館本線はここからニセコや小樽を経由するため山の方へ向かいます。

特急『北斗』は引き続き海沿いの町を経由していくため、室蘭本線に入ります。

ここ長万部にも新幹線の駅が建設されます。

 

室蘭本線を駆け抜ける特急『北斗』。

内浦湾を挟んで行く先が見えています。

この先、豊浦のあたりまでは海沿いにまで山がせまり、

トンネルが多く沿線住人も少ない区間を走ります。

 

トンネルに挟まれた秘境駅小幌駅を通過します。

一瞬です。

この駅は昨年、訪れました。

 

jetstream7006.hatenablog.com

 

洞爺、伊達紋別に停車し、だんだん陽が落ちてきました。

海に近い北舟岡駅をいい時間に通過。

 

重厚な工業地帯を抜けると東室蘭

函館から約2時間20分で着きます。

室蘭支線と合流し、ここから先は電化区間となります。

 

時刻は17時30分を過ぎ、夕焼けを眺めながらひた走ります。

この区間には『北斗』を補完するように電車特急『すずらん』も加わります。

列車の本数も札幌に近づくにつれて増えていきます。

 

函館から約3時間、苫小牧に到着。

ここまでほぼ乗客の動向は乗ってくる一方でしたが、

苫小牧からの乗車が一番多かったように思います。

気付けば窓側席はほぼ埋まっていました。

 

沼ノ端駅から千歳線となります。

 

南千歳に到着。新千歳空港や道東方面は乗り換えです。

快速『エアポート』が需要をさらっているのか乗車はありませんでした。

札幌まであと少し。

 

ここで今回使用したきっぷ。

えきねっとからの早期予約、『えきねっとトクだ値』を利用して

函館→札幌 が15%オフ。

新函館北斗からの乗車の方が割引率が高いことにあとから気がつきました。

(設定区間や割引率は変わることがあるようです)

ちなみに北海道新幹線は25%オフ、

このあと乗車する旭川行き特急はなんと45%オフとなります。

 

日が沈んでしまいそうな千歳線を走ります。

千歳線は過密ダイヤ。

前を走る快速『エアポート』が遅れているようで、

前を抑えられながら走行します。

 

JR北海道「終着」という表現が大好きです。

4時間近い乗車はまもなく終わり。

 

18時50分、3分ほど遅れて札幌駅に到着しました。

 

いい時間になったので札幌の味噌ラーメンを一杯。

うまし。

 

札幌駅のホームに戻ります。

北海道新幹線の工事の関係で新しいホームができていました。

学園都市線専用で使われているようです。

 

さすが北海道一のターミナル駅札幌。

各方面へ向かう特急列車の乗車案内がたくさん吊り下げられています。

 

 

次に乗車する特急はこちら。

 

入線してきました。

 

 

特急『ライラック

札幌 20時00分 → 旭川 21時25分 特急 ライラック41号 旭川行き

特急『ライラック』は、札幌と旭川、136.8kmを結ぶ特急列車。

所要時間は1時間25分で、表定速度が96.6km/hとかなり飛ばす電車特急です。

ライラック』に使用されるのは789系0番台で、北海道新幹線新函館北斗開業前

までは青函連絡特急『スーパー白鳥』に用いられていました。

この区間を走る特急列車は使用車両によって愛称が分けられており、

新製投入された789系1000番台を使用する列車は『カムイ』となります。

グリーン車の連結有無、指定席の座席数などが異なるため愛称が分けられている

ようで、この2列車で号数は通番となっています。

ライラック』『カムイ』両列車合わせて毎日24往復が運行されていましたが、

コロナ渦以降、土休日運休などを経て3往復は多客期のみの運行となっています。

 

 

ライラックの花をモチーフにしたイラストマーク。

 

定刻20時ちょうどに札幌を出発。

指定席2号車は7割程度の乗車率。

ビジネス利用が多いのか『ライラック』『カムイ』ともに自由席が多めの構成となっています。グリーン席は『ライラック』の1号車、前半分のみの設定です。

 

岩見沢美唄、砂川、滝川、深川に停車します。

俊足ぶりは外が真っ暗なのでわかりません。

それくらい静かに走行します。

昨夜の寝台特急サンライズエクスプレスからあんまり寝られておらず、

さすがに疲れたのでほとんど寝ていました。

 

 

21時25分、終着の旭川に到着しました。

 

夜の旭川駅が好きです。

 

今夜は旭川に宿泊です。

 

旭川まででも十分に遠さを実感していますが、

いよいよ明日は宗谷本線に乗車し、稚内を目指します。

お楽しみに。