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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

三江線とお別れに行ったら凄まじかった。第一夜

jetstream7006.hatenablog.com

この記事の続きで、2017年9月のお話。

2018年3月末で廃線が確定していた中国山地の長大ローカル線、

JR西日本三江線に乗りに行ったときの旅行記です。

この夏の青春18きっぷ適用最終日。

いやあ、いろいろとなめていました…

 

 

まず、掲載が遅れて廃線から4年が経ってしまった三江線について、

忘れてしまった人もいるかもしれないのでおさらいを。

 

JR西日本 三江線は、広島県芸備線三次駅から島根県山陰本線江津駅まで

108.1kmを結んでいたローカル線です。

路線のほとんどを江の川という河川に沿って走り、沿線の集落に細かく駅を設けていました。そのため比較的駅の数が多く、起点終点合わせて35駅。

江の川の蛇行により路線が遠回りであり、陰陽連絡路線として機能せずに定期優等列車は設定されず、徹底して地域輸送を行っていた路線でした。

全線開通が1975年と比較的遅く、民営化後はJR西日本お得意の保守の簡略化による

徐行運転で所要時間も延びて車に客を奪われ、鉄道として威力を長く発揮できなかった路線で、2018年3月31日を以て廃止が決まりました。

江の川の景色や特色ある駅等が注目され、廃止報道がされた頃から全国から乗り鉄や旅行者が訪れていたのは耳にしていましたが、まさかあんなことになるとは…

 

 

朝7時45分の広島駅。

橋上駅舎が完成し、駅ビルテナント部分が工事中。変貌の真っ最中。

 

青春18きっぷに押印してもらって入場、ホームに入ったところで違和感が。

 

 

駅のアナウンスも大変貌。声が若返っとる!!! おばさんどこいった!

 

発着アナウンスが若返り、案内も少し詳細に。

この日からだったようで本当にびっくりしました。

5点チャイムからピンポーンという2点チャイムに変わったのは寂しいですが

発着メロディーは『砂の鏡』含めて残存で安心しました。

 

7時53分発 普通 三次行き

キハ47形4両編成の三次行きに乗車します。

芸備線に乗るのは芸備線を乗り通したこの時以来2回目。

 

途中の下深川で内2両を切り離し。2両編成で三次に向かいます。

住宅地もこの辺りで終わって田園地帯を疾走します。

三次までの所要時間は2時間ほど。

 

 

三次に着くまでに、twitterに良くない情報を目にしてしまいました。

三江線で倒木が発生して列車が抑止されている」と。

本数の少ない三江線。該当の区間を走行しているのは

折り返しが本日の乗車列車となる423D。

しかしこのときはまだそんなに深く考えていなかったのでした。

 

9時53分 三次に到着。

乗り換えとなる424D 石見川本行きはまだ到着していません。

そして衝撃の情報が。

 

423D三次行き、2時間遅れ。

所定では423Dは三次に9時21分に着いているため、

どう頑張っても三次の折り返し出発が1時間半は遅れることになります。

これが何を意味するのか。

 

乗車予定の424D、石見川本行きは終着の石見川本駅にて

列車行き違いを兼ねて1時間27分の長時間停車の後、

引き続き426D、江津行きとして運転される実質的直通列車

昼間に三江線を乗り通せるだけでなく、沿線で一番大きい町である

石見川本にて昼食や観光タイムのとれる人気列車なのです。

石見川本の人たちもこの停車時間を使って旅行者におもてなしをしてくれるほどの

恒例となった行事ですが、

遅れの影響でその時間がとれなくなってしまうのです…。

 

石見川本の休憩タイムはあきらめモード。

駅構内のセブンイレブンで昼食を買って一度外へ。

備北交通の路線バス。意外にもブルシチハイブリッド。

近くの物産店にも行きました。(何を買ったかは忘れました)

 

三次駅構内には芸備線福塩線で使用されるキハ120が留置されています。

連結作業を行っていました。

 

三次駅跨線橋から見た芸備線三江線の分岐点。

ほんの一瞬線路を共有した後、高度を上げて右へ向かうのが三江線

三江線には三次市街地を跨ぐ高架区間があります。

 

三次駅の時刻表。

芸備線備後落合方面も少ないですが、三江線の少なさが際立ちますね…

10時02分発、石見川本行きは始発から2本目です。

 

 

駅構内をうろうろし、そろそろ乗車する準備をしようかと出発するホームへ。

そのとき、takapureが見たものは…?

 

 

いったんここで区切ります。

次回以降、旅日記はできるだけ月曜日にアップしていきます。

お楽しみに。