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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

上田電鉄の旅と古の車両たち。【雪に埋もれる旅2018②】

大雪に見舞われた2018年2月のお話。

長野県・新潟県辺りをうろうろした旅の1日目後編です。

上田電鉄別所線に乗車して別所温泉へ。

そのあとは当時引退間近の2形式の撮り・乗り納めへ。

 

 

2018年2月17日(土)

 

上田電鉄別所線の旅

上田駅から上田電鉄に乗車します。元東急の1000系電車です。

 

上田電鉄別所線上田駅から別所温泉駅まで11.6kmを結ぶローカル線。

車両は東急電鉄から譲渡されたものが使用されています。

日中は毎時1本程度の運転です。

 

 

上田駅を出てすぐに千曲川を渡ります。

この千曲川橋梁は赤い塗装の立派なトラス橋で、

上田電鉄のひとつのシンボルとなっています。

 

千曲川を渡ると上田盆地を進みます。

集落を結ぶため所により急カーブがあります。

 

 

所要時間28分で別所温泉駅に到着。

約1時間ほど散策します。温泉街までは500mほどあります。

 

駅周辺は何やら工事中でした。

別所温泉は1500年以上の歴史を持つ信州最古といわれる温泉地です。

 

駅から歩いて15分ほどで温泉旅館が建ち並ぶエリアへ。

 

真田家の家紋が至る所に。

 

別所温泉には安楽寺常楽寺という2つの寺があります。

 

高く木のそびえる安楽寺参道。

 

常楽寺を本坊とする北向観音の参道は、コンパクトながら土産店等が立ち並び、

別所温泉の観光名所となっています。

 

 

温泉にはつからず、駅に戻ってきました。

 

別所温泉駅近くには、かつての『丸窓電車』が保存されています。

側面の丸い窓は大正時代には他鉄道にも例が見られたそうですが、遅く1980年代まで

このデザインが残ったのは上田電鉄くらいで貴重であったそう。

『丸窓電車』は上田電鉄のシンボルでした。

 

別所温泉駅の駅舎もまたレトロ。

雰囲気に合わせたのかレトロ調の広告も。

観光協会の方が和装で駅員業務を行っていました。

 

上田駅へ帰りの車内。

 

途中から、雪が強く降るようになりました。

 

上田駅に戻ってきました。

行きの時より明らかに雪が駅に吹き込んでいるのがわかります。

 

雪の降りしきる上田駅前。

 

これから新潟県方面へ向かいます。

北陸新幹線に乗車。

 

『あさま』656号 東京行き。

 

すでに金沢開業後で、車両はE7系

 

軽井沢駅。黄色い車両が見えていますが岡山ではありません。

構内に保存されていた169系急行型電車ですが、こちらは後年に撤去されてしまった

ようです。

 

上田から約40分で高崎に到着。

一度、在来線ホームへ。

この地域で活躍した名車に別れを告げに行きます。

 

 

 

惜別 高崎の115系電車

 

高崎地区で長年ローカル運用に就いていた115系近郊型電車が、この年の

3月ダイヤ改正により定期運用を終了することが発表されていました。

高崎駅在来線ホームへ向かうと早速その姿を見ることができました。

 

 

3両編成を2本つないだ6両編成。両毛線の小山行きです。

湘南色かっこいいな!!

 

211系との並び。

高崎線で活躍していた211系が順次、転用改造を終えて

高崎ローカル(信越上越・吾妻・両毛各線)に投入されていたのでした。

 

高崎の115系は全て湘南色の後期型、1000番台。

往年の湘南電車を思い起こさせる姿で鉄道ファンから人気がありました。

ただ一つ残念なのは、盗難事件がきっかけで引退直前にして

前面の方向幕が埋められてしまっていたこと。

非常に残念。悪質なファンが自ら首を絞めた形となりました。

 

 

隣のホームにも115系が入線。

『ありがとう115系』ステッカー付きです。

 

 

図らずとも軽率に115系並びが実現。

ホームの撮影者が多いこと。

湘南電車115系の地元への浸透度が伝わります。

引退発表は1月15日、115系の日に発表されていました。

 

 

家族で。

思い出に残る写真になるだろうな。

 

先頭車同士の連結部分。

 

115系八高線気動車

 

鉄っぽくない一般の利用者たちからも見送られて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分ほど撮影して、在来線ホームをあとにしました。

 

メッセージカード・イラスト募集箱もしっかり115系してました。

 

最後に残った車両たちの活躍期間は40年ほどですが、

1964年に0番台が高崎線に投入されてから、湘南色115系の高崎周辺での

活躍は54年間にのぼります。

それほど長期の活躍ですと利用者にも根付くわけです。

おつかれさまでした。

 

 

E4系Maxの旅

再び新幹線。上越新幹線のこの車両に。

 

乗車前、向かいの上りホームにも停まっていました。

 

E4系新幹線。1997年、東北新幹線でデビュー。

E1系に続くJR東日本2形式目のオール2階建て新幹線電車。

一編成が8両編成で、2本繋げた16両編成での運転を可能とし、

それはもう座席定員の暴力で、1634名と世界最大級を誇りました。

重量級の2階建て新幹線ゆえ、高速化の足かせとなり、

この年以降、E7系への順次置き換え開始が発表されていました。

まだ置き換え開始すぐで、運用終了まで時間があったものの、

そう多く新幹線に乗る機会もないため、最初で最後のつもりで乗車しました。

 

 

遠くから見ても壮観な車両のつくりをしていますね。

ほんとに2階建てや…

 

そして入線してきました。Maxとき337号、新潟行き。

身近で見ると巨大さがわかります。

 

車内に入ってすぐ階段。急なつくりで、階下室をのぞきます。

車体断面いっぱいまで客室であるため、扉横の車端部の多くは通路以外、

機器室となっています。

乗車はやっぱり2階を選びました。

 

 

通常、自由席として使われるこの車両の2階席は3+3列で中席には肘掛けもなし、

リクライニングをしない一体型のシート。究極の詰め込み仕様です。

これもこの車両独自のものということで。

通常、指定席として使われる車両の2階席や、1階席にはリクライニングシートが

あります。

 

しっかりとした荷棚があるため、窓際は少し圧迫感がありますが、

座っているとまあ大丈夫なくらいです。

 

駅弁を喰らう。『上州牛肉弁当』。

晩ごはんです。

 

他に写真がないのは外が真っ暗だから。

撮っても反射で自分が映り込みます。

最高速度240km/h。

約55分の乗車は、あっという間でした。

 

 

19時27分、長岡に到着しました。

 

E4系Maxとさよなら。

 

 

北陸新幹線の車庫の被災等で少しだけ延命となりましたが、

E4系新幹線は2021年に引退しました。

 

 

 

長岡駅にあったパネル。

2017年に上越新幹線は開業35年を迎え、そのパネルがまだ設置されていました。

 

上越国境を越え、新潟県へ。

長岡も雪が降り積もっていました。

 

歩道と車道の間に雪の壁。雪の本場へやって来ました。

幸い今は降ってはいませんが…?

 

 

 

大雪の新潟県を行く旅の2日目。

飯山線に乗車しようとしますが、色々なことが起こります。

無事に関西へ帰れるのか?

お楽しみに。