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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

701系に乗り続ける。【ついてない東北旅①】

お久しぶりです。

超気まぐれ更新でごめんなさい。

 

新シリーズです。

 

昨年10月、青春18きっぷの秋バージョンともいえる『秋の乗り放題パス』を利用し

2泊3日の東北旅行へ行ってきたのでそのレポートを。

初日は仙台からひたすら東北本線北へ。

タイトルの通り、無数の『ついてない』ポイントがあった不思議な旅行でした。

 

 

 

2022年10月21日(金)

 

夜行バスで仙台に着きました。
東北地方最大の都市であり、東北を旅行する際の起点です。

 

本日の旅程の予定!    うへぇ…なんだこれ…(ドン引き)

 

朝の仙台駅には多くの列車が発着します。

仙台地区の顔であるE721系

偶然、JRが保有する三種が全て写っていました。

(2両編成の0番台・4両編成の1000番台・仙台空港アクセス用500番台)

 

 

701系交流型電車

仙台地区には近年E721系が投入されましたが、それ以前より東北地方には

普通列車にはこれ!という主力車両が存在しています。

それが701系交流型電車です。

 

それまで東北地方の普通列車は客車列車や、電車であっても旧型の急行型電車や

寝台電車からの改造車等が運行されていました。701系はそれらを置き換えるべく

1993年から製造され、交流電化されている東北地方各線に投入された近郊型電車です。

最小2両という小回りのきく編成、3扉ロングシート(一部セミクロスシート)という

車体で、東北地方の輸送改善に大きく貢献した車両です。

今回の旅行、1日目はこの701系にとてもお世話になる予定です。

仙台以北の東北本線を縦断します。

 

仙台 8時11分 → 小牛田 8時58分 東北本線 普通 小牛田行き

ファーストランナーは小牛田行きです。

701系1500番台ほかの6両編成。

平日朝ラッシュど真ん中でしたが、ピークと逆の流動であるためか列車は空いていました。

 

仙台近郊の町を抜け、日本三景の一つ、松島をかすめて

約50分で小牛田に到着。

 

小牛田 9時06分 → 一ノ関 9時52分 東北本線 普通 一ノ関行き

右が乗ってきた列車で、左の列車に乗り換えます。

編成も一気に2両編成へ縮まります。岩手県との県境区間です。

しかし、本数が一気に減る区間であり、車内は70%ほどの乗車率。

着席はできませんでした。

 

列車は秋の東北本線を快走します。

複線電化の幹線であり軽快なスピードで飛ばしていきます。

乗車時間は35分ほど。

 

ここでようやく701系の車内の写真。3扉ロングシートの配置です。

首都圏の電車でいうと209系と同世代で、車内の造りも似ています。

そろそろ30年選手が出てきます。

このロングシートが長距離利用に不向きであると揶揄されることもありますが、

悪くない車両です。

 

東北地方の在来線ホームは客車時代からホームの嵩上げを行っておらず低くなっているため、701系の出入り口にはステップがあります。後継のE721系では車両の造り自体を低くして段差を解消しています。

 

一ノ関駅東北新幹線大船渡線との乗り換え駅で、これより盛岡支社管内となります。

 

一ノ関 10時15分 → 盛岡 11時46分 東北本線 普通 盛岡行き

車両は引き続き701系ですが、盛岡所属の車両となり、ラインカラーが変わります。

 

 

車内の座席モケットも紫色です。

 

一ノ関始発のこの列車、4両編成ですが新幹線からの乗り換え客を受けて満員で

一ノ関を出発。その中でけっこうな割合の人が降りていったのは、

岩手県有数の観光スポット、中尊寺のある平泉でした。

いったんは空きますが、北上や花巻といった中規模都市を通り、

盛岡に向かうにつれてどんどんと乗客を拾っていきました。

盛岡近郊の利用は侮れないです。

 

仙台から約3時間半で盛岡に到着。

JR東北本線はここ盛岡で終了。ここから先は東北新幹線の延伸と共に

第三セクターへ移管された区間となります。

今回利用している『秋の乗り放題パス』の適用範囲外となるため、

八戸までは普通乗車券を購入します。

 

JR東北本線の盛岡以北、岩手県内を引き継いだ『IGRいわて銀河鉄道』。

ご丁寧に改札口までJRと分離され、駅ビルのショッピングゾーンを抜けた先に

専用改札口があります。

 

 

はい、ここでこの旅の『ついてない』ポイント①。

盛岡でお昼休憩を、と考えていたのですが、

盛岡駅駅ナカ、改装工事中。

そのため営業中の食事をできる店舗が絞られ、けっこう待ちました。

こういう小っちゃいついてないポイントがたくさん出てくるのでお楽しみに。

 

 

盛岡 12時54分 → 八戸 14時41分 IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道線 八戸行き

IGR線と、乗り入れるJR花輪線の列車は専用改札を入った切り欠きホームから出発します。

車両はIGR7000系。2002年製造の、JR701系の同型車です。

路線開業時にJRから移籍した元701系も活躍しています。

 

IGRの自社発注車は車内がセミクロスシートになっています。

 

乗車している盛岡~八戸の直通便は実は少なく、2時間に1本程度しかありません。

盛岡駅を出発するIGR線は花輪線直通列車を含めて毎時2~3本ありますが、

多くが盛岡近郊区間といえる滝沢や、いわて沼宮内で折り返します。

特にIGRに経営移管されてからは需要に応じて細かい運転区間が設定されがちです。

実際の乗客もその通りで、本数の多い区間から外れるとガラガラになってしまいます。

 

IGRいわて銀河鉄道線の列車にはアテンダントが乗務されていて、

乗客への案内を行っていました。

 

 

金田一温泉~目時で県境を越え、青森県に入ります。

目時より先は青い森鉄道線となります。

アテンダントさんは金田一温泉駅で下車されていきました。

運転士は通し乗務のようです。

 

 

盛岡から約1時間50分で八戸に到着。東北新幹線八戸線の乗り換え駅です。

八戸以北は途中下車をしない通過利用に限り『秋の乗り放題パス』の有効区間となります。

 

八戸 14時45分 → 青森 16時20分 青い森鉄道線 普通 青森行き

青い森鉄道の車両もJRから譲渡された701系で、青い森701系を名乗ります。

 

列車は2両編成ですが大混雑。三沢で観光客が大量に降車しました。

それでも混雑は続き、高校生の下校時間帯に差し掛かって

青森まで好調な乗車率をキープしていました。

 

仙台から気付けば8時間。 青森駅に到着です。

仙台以北の東北本線を完乗したわけですが、まだまだ移動を続けます。

 

青森駅は駅舎の改築工事中で、東西を結ぶ自由通路がお披露目となっていました。

 

名物 りんごジュースのみの自販機。

 

こんどの列車はこちら。

 

青森 16時45分 → 弘前 17時27分 奥羽本線 普通 弘前行き

奥羽本線で南下を始めます。

青森~弘前間は奥羽本線の中でも比較的本数が多く、編成も長いことが多いです。

帰宅時間帯の4両編成。

 

弘前 17時39分 → 秋田 20時09分 奥羽本線 普通 秋田行き

10分強の接続で2両編成の秋田行きに乗り換えです。

2時間半、148.4kmのロングラン運用。奥羽本線ではザラなようです。

時間帯の問題もありますが、青森・秋田県境のこの区間でも

車内はガラガラになることはありませんでした。

 

秋田に降り立ったのは10年ぶり。駅舎はあんまり変わってません。

 

ここで『ついてない』ポイント②。

またしてもごはん問題。

秋田の稲庭うどん屋、大混雑。

事前に調べていたうどん屋へ行くと待ち客多数。

とても次に乗る列車に間に合わなさそうだったので諦め、

秋田名物の吉野家にお世話になりました。

 

 

ここ秋田で泊まってもいいんですが、明日のためにもう少し進みます。

 

 

 

秋田駅で見かけた車両はEV-E801系JR九州のBEC819系がベースとなっています。

男鹿線用の蓄電池車両で、2017年から走っています。

2021年に本格増備され、キハ40系列を置き換えました。

 

秋田 21時00分 → 大曲 21時51分 奥羽本線 普通 湯沢行き

本日の最終ランナー。翌朝の送り込みか、5両編成での運転です。

 

秋田~大曲は秋田新幹線との併走区間

ミニ新幹線標準軌と在来線の狭軌が単線並列する珍しい区間

新幹線では一駅ですが、在来線で走ると意外な遠さに驚く区間です。

さすがに5両では輸送力過剰で、ガラガラでした。

 

 

大曲駅に到着。本日はここで一泊です。

総乗車キロ:624.9km

所要時間:13時間40分

乗車列車:8本 全て701系一族

 

修行の終わり。701系をより好きになった気がします(?)

 

翌日は田沢湖線に乗車し、その後三陸方面を回ります。お楽しみに。