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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

河津桜で賑わう伊豆急行線の旅。【春の静岡私鉄旅①】

『旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス』による大旅行から、

関西へ帰る過程で、静岡県に多くある私鉄路線を巡る旅です。

まずは、時期的にちょうど見頃を迎えていた河津桜を見に伊豆急行線へ向かいます。

この日の旅は沼津駅よりスタートします。

 

 

2024年2月17日(土)

 

朝7時前の沼津駅

伊豆急行線に向かう前にここから、とある路線に乗車します。

 

 

JR御殿場線

 

沼津 6時51分 → 国府津 8時41分 御殿場線 普通 国府津行き


JR御殿場線は、静岡県沼津駅から神奈川県の国府津駅まで60.2kmを結ぶ路線で、

JR東海の在来線で最東端の路線です。

1934年までは東海道本線を名乗っていました。丹那トンネル熱海駅経由の新線が

開通すると、東海道本線の名を譲ることになり、現在に至ります。

現在は全線が単線ですが、戦中までは複線であり、途中、橋脚や線路用地に

大幹線であった名残を見ることができます。

 

 

沼津の車庫を横目に列車は一路北へ。

御殿場線の線路は大きく北へ迂回しています。

 

 

途中の富士岡駅。

単線のため、行き違い待ちが頻繁にあります。

 

御殿場線のダイヤは、静岡県側の沼津~御殿場間が日中でも毎時2本の設定。

朝の時間帯は15~20分間隔での設定です。

御殿場以東はその半分ほどの本数となります。

 

 

ここ富士岡駅はホームから富士山が見える絶景スポットであったようですが、

この日は生憎の感じ。。。

晴れていれば写真右側に見えていたはずでした。

 

 

沼津から約50分で御殿場駅

小田急新宿駅から当駅まで特急『ふじさん』が一日三往復直通しています。

乗客の多くが降りていきました。

 

御殿場駅を過ぎると山間部を走行。写真は谷峨駅。

静岡・神奈川県境を越えます。

 

松田駅

近接する小田急新松田駅と乗り換えが可能です。

特急『ふじさん』は、当駅の連絡線を介して小田急線と直通しています。

 

この辺りから乗客が再び多くなってきます。

 

 

8時41分、定刻で国府津駅に到着しました。

列車交換が多く時間がかかりましたが、日中の列車は1時間35分程度で

走破します。

 

この乗車を以て、JR東海の路線を完乗しました。

JR北海道に続きJR2社目の完全乗車となりました。

 

 

熱海駅方面へ戻ります。

国府津 8時49分 → 小田原 8時56分 東海道本線 普通 小田原行き

 

 

やってきた列車が小田原行きだったので下車。

新幹線・小田急乗り換えのターミナル駅です。

 

伊豆箱根鉄道大雄山線も乗り入れます。

案内看板には道了尊方面、とありますが、

大雄山駅が最寄りの最乗寺に祀られている室町時代の僧、妙覚道了のことだそう。

最乗寺への参詣路線なのですね。

使用しているチケットの関係で今回は乗車しません。

 

 

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ

今回使用しているきっぷの紹介。

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』とは、その名の通り、

JR東海の在来線全線と、その沿線にある16の会社の私鉄路線が

2日間乗り放題となるきっぷです。(発売価格:8620円)

別途特急券等の購入でJR東海在来線の特急列車や、

熱海~米原間の東海道新幹線『ひかり』『こだま』にも乗車できます。

新幹線は4回までの回数制限があります。

青春18きっぷと同じサイズの幅広いきっぷのため自動改札機を通れないので注意。

 

今回の旅程では、最初に乗車した御殿場線では使用できますが、

国府津からJR東日本エリアのため普通乗車券を購入しています。

これから向かう伊東線伊豆急行線ももちろん使用不可。

しばらく使用お預けとなります。

 

 

小田原 9時08分 → 熱海 9時31分 東海道本線 普通 熱海行き

 

引き続き東海道線を西へ。

 

 

早川駅を出ると列車は相模湾沿いを走行します。

この日の天気はアレですが、この区間の景色は

東海道本線の車窓で一番なんじゃないかと僕は思っています。

 

9時31分、熱海に到着。いよいよ初めての伊豆方面へ。

 

 

JR伊東線

 

熱海 9時40分 → 伊東 10時02分 伊東線 普通 伊豆急下田行き

 

伊東線は熱海~伊東間 16.9kmを結ぶ路線。

伊東より先の伊豆急行線と一体となった運行で、乗車したのも

伊豆急行の車両を使用(8000系、元東急電鉄)。

伊豆方面への特急列車の走行ルートとなっている他、

朝夕には東京方面から直通する普通列車があります。

 

乗車した列車は8000系の6両編成でしたが、土曜日午前の下り列車、

河津桜真っ盛りの時期ということでかなりの混雑でした。

 

会社境界駅の伊東駅で途中下車。

伊東は有名な温泉地で、旅館への送迎バスが発着していました。

 

ここで下車したのは伊豆急行線の一日乗車券を購入するため、、、

、、、だったんですが、2月は発売していないことを知りました。

観光シーズン、がっつり儲ける気ですね、伊豆急行さん。

 

早朝の出発で朝ごはんを食べていなかったのですが、

駅前で開かれていたマルシェで購入した惣菜パンが美味しかったです。

 

 

伊豆急行線の旅。

伊東 10時37分 → 伊豆急下田 11時48分 伊豆急行線 普通 伊豆急下田行き

 

続いて乗車する普通列車はリゾート型車両の『リゾート21』で運転。

 

下り列車の進行方向左側の窓が大きくとられ、海がよく見えるようにデザイン。

海側座席はソファーのようになっていて、くつろぎながら沿線の景色を

楽しめるようになっています。

 

この2100系電車『リゾート21』は3編成が現存し、

乗車した編成は『キンメ電車』として沿線特産の金目鯛をモチーフとし、

各車両ごとに沿線市町村の観光案内ポスターが天井等に貼られています。

 

 

 

伊豆急行線は、伊東~伊豆急下田まで45.7kmを結ぶ路線。

東急系列の伊豆急行株式会社が運行する私鉄路線で、

車両の一部に東急電鉄の中古車両が使われています。

一大リゾート地である伊豆地方への観光客輸送のため、東京方面から

特急『踊り子』・『サフィール踊り子』が乗り入れます。

全線が単線で、特急列車の間を縫うように走る普通列車の運転間隔は

一定ではなく、40分~60分程度の間隔で運転されています。

 

 

片瀬白田伊豆稲取間で海沿いを走行します。

車掌からアナウンスが入り、伊豆大島や、晴れていれば三宅島の方まで見えるそう。

伊豆半島の地形は思っていたより厳しく、伊豆急行線は山の尾根伝いに走行する

区間やトンネルが多く、海を遠くから見下ろす区間はあったとしても、

このように海岸沿いを走行する区間は少ないです。

 

 

この日、7両編成のリゾート21でも立ち客が多数出るほどの混雑。

特急列車のようにデッキ付きで片側1ヶ所しか乗降扉を持たない車両で、

乗降に時間がかかり、この列車は駅ごとに遅延を出していました。

加えて、需要により追加で運行される特急列車や臨時列車の本数がMAXで

伊豆急行線内は過密ダイヤであり、行き違い待ちもあって途中の河津駅には

10分以上の遅れをもって到着しました。

 

河津駅を出て、河津川を渡ります。

河津桜まつりの真っ最中。み~んな河津駅で降りていき、車内は空きましたが、

ホーム上の安全確保のためしばらく停車し、遅れは14分にまで拡大しました。

 

河津には後ほど立ち寄ります。

 

 

トンネルを走行するリゾート21

座席にも金目鯛が描かれています。

 

伊東駅で買ったみかん大福。

冷凍した小みかんが丸ごと入ってます。おいしい。

 

12時02分、14分遅れて終着の伊豆急下田駅に到着。

185系からE257系に置き換わった特急『踊り子』との共演です。

 

景勝地である石廊崎へはバスで、寝姿山へは下田ロープウェイで連絡。

25分あったら駅周辺を散策できる、とか思っていましたが、

列車の遅れで滞在時間は半分以下に。

折り返し列車まで10分ほどしかありません。

 

 

伊豆急下田 12時13分 → 河津 12時28分 伊豆急行線 普通 熱海行き

 

いやあ、かっこいいですね。

リゾート21、先頭車両は車両の中ほどまでハイデッカー構造になっていて、

先頭部の大きな窓から前面展望が楽しめます。

折り返しは先頭車両に乗車。

 

先頭車両の展望席はこんな感じ。

前方と共に左右の窓もかなり大きくとられていて見晴らしが良いです。

 

最前に陣取る外国人観光客はビデオカメラを構えていますね。

 

2100系電車は1986年に鉄道友の会よりブルーリボン賞を受賞しています。

普通列車用としてはかなり豪華なつくり。

バブル景気時の遺産とはいえ、遊び心のたくさん詰まった

全国に他に類を見ないすばらしい車両だと思いました。

乗ることができてよかったです。

 

 

下田から15分。河津駅で下車しました。

 

駅前から線路伝いに桜並木。

 

河津桜は温暖な伊豆半島に咲く早咲きの桜で、ピンク色が強いのが特徴。

開花している期間も長く、約1ヶ月に渡って見られるのだとか。

河津町では、河津川沿いを中心に桜並木があり、

河津桜まつりが開かれています。

 

特急踊り子号と共に。

 

 

 

 

 

 

河津川沿いは非常に賑わっていました。

 

赤い橋との組み合わせが良い。

 

菜の花との共演も良きかな。

 

少し川の上流から。

 

珍しいもん売ってたので買っちゃいました。

ほんとにキンメが入ってました。揚げたてほくほく。

 

半径1kmほどを1時間半ほど散策して駅に戻ってきました。

 

駅はこの混雑。来る人も多ければ帰る人も多い…

 

河津 14時06分 → 熱海 15時45分 伊豆急行線・JR伊東線 普通 熱海行き

 

伊豆高原駅で撮影。帰りの列車は再び8000系です。

列車交換および特急列車を待避するため17分間停車します。

 

つやっつやの車体。

 

E261系 特急『サフィール踊り子』。

特急『スーパービュー踊り子』後継の豪華特急で2020年にデビュー。

全車両がグリーン車以上というハイクラスな特急列車です。

一度は乗ってみたい…

 

富戸駅で特急踊り子15号と交換。

 

標高の高いところを走行。海が遠くに見えます。

 

隣の川奈駅でキンメ電車の伊豆急下田行きと交換。

 

JR伊東線内に入り、伊豆多賀駅リゾート21の黒船電車と交換。

もう1編成のリゾート21は、豪華列車『THE ROYAL EXPRESS』に改造されていて、

一般の運用に入っておらず、時折、北海道等で出張運行を行っています。

 

熱海が近づいてきました。

 

15時50分、5分ほど遅れて熱海駅に到着しました。

 

 

この日の後半戦は次の記事で。

JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ』エリアに戻りますよ。

お楽しみに。