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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

大雪の上越線・飯山線。【雪に埋もれる旅2018③】

2018年2月のお話。

この日は早朝からJR飯山線で長野方面に抜ける予定でした。

でした、というのは、予定していた列車には乗らずに少々ルートの変更を

行ったのです。

その結果、思いがけない大冒険となりました。

 

2018年2月18日(日)

 

朝の長岡駅

晩のうちに降ったのか、昨夜より積もっている雪が多いように感じます。

 

雪かきされて寄せ集められた雪の塊で

ターミナルが埋まってしまっています。

 

もともと、7時27分発の飯山線直通の列車に乗るつもりでいました。

が、朝7時からのホテルの朝食を食べていたら間に合いませんでした。

(考えたらわかる)

 

飯山線は列車の間隔が開くため、上越線で一度越後湯沢に立ち寄り、

北越急行ほくほく線十日町へ向かうことにしました。

 

 

 

バスターミナルもヤヴァイ。

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

列車も雪をたくさん付けています。

 

当時まだ現役であった新潟の115系

直江津から長岡までの快速列車に充当されていました。

 

 

8時36分発、上越線上り普通列車の水上行きが入線。

列車は長岡始発ですが、新潟方面からの列車としてやって来ました。

 

 

さて、この列車に乗って上越線を越後湯沢方面に向かうため、

乗車して待っていても発車をしません。

 

 

しばらくしてから車内アナウンスが入り、この先の大雪のため、

上越線 長岡~越後湯沢 の運休が決まりました。

 

 

 

 

 

 

 

復旧の見通しが立たないため、上越新幹線での振替輸送が決まりました。

 

9時43分発のとき314号 東京行きです。E2系新幹線。

この雪の中でも新幹線は定刻です。

 

乗車券部分が有効のフリーパスを持っていましたが、

振替輸送で新幹線への乗車は初めての経験。

この振替輸送客を含めて自由席はかなり席が埋まっていました。

 

25分で越後湯沢に到着。

上越線が止まっているため、改札口付近は混み合っていました。

 

越後湯沢駅前の様子。

駅北側には温泉旅館が数軒あります。

 

車に降り積もる雪。

 

寒かったのと雪が強くなってきたので駅周辺の散策はあきらめて撤退。

 

できたての五平餅を食べて温もりました。

 

 

まったくノープランだったのですが、

越後湯沢からのびるミニ路線に乗車してみることにしました。

 

 

ガーラ湯沢支線の旅

越後湯沢駅から一区間だけのびている支線があります。

行き先は、ガーラ湯沢。 そこにあるのはスキー場です。

上越新幹線の列車が直通しますが、扱いは在来線で、

上越線の支線ということになっています。

1990年に車庫への回送線を旅客化して開業した、

山陽新幹線の先にのびるJR博多南線と同じような部類の路線です。

住宅街へのビジネス路線となっている博多南線と対照的に、

スキー場アクセス路線であるため、季節営業となっているのも特徴的。

 

昨日で見るのは最後と思っていたE4系新幹線と再会。

ガーラ湯沢行きで乗車した『たにがわ』号はE2系新幹線でした。

 

E2系の車内。

 

この路線も全列車が『特急』として運転。

越後湯沢折り返しの『たにがわ』が延長運転されていますが、

この区間特急券は驚異の100円となっています。(2024年現在も変わらず)

間違いなく日本一安く新幹線車両に乗れる区間

 

もっとも、乗車時間は短く、3分でガーラ湯沢駅に到着します。

 

改札を出たらそこはもうスキー場。

間違いなく日本一便利なスキー場だと思います。

 

改札口。

自動改札機がありますが、列車別改札となっているようです。

改札の目の前にスキー場の受付があります。

 

列車本数は決して多くなく、運行時間にも偏りがあり、

時間が合わない場合は越後湯沢からのバスもアクセスとなるようで。

 

用事はないのですぐ帰ります。

ホームは1面2線の運用。

 

帰りの列車はE4系MAXたにがわ』でした。

 

E4系売店スペース。

 

一部車両にあった平屋の座席。

 

昨夜は2階席に座ったため、今回は1階席へ。

自由席の2階席は3+3で一体型であったのに対して

こちらは2+3列で通常通り1人ずつ分かれた座席となっています。

リクライニングも可能。

 

豪雪地帯を走る上越新幹線ならではの設備、スプリンクラー

座席の違いを楽しみながら、あっという間に越後湯沢駅に戻ってきました。

 

引き続き、在来線の上越線は六日町・長岡方面が運休。

ちょっと時間つぶせば六日町までだけでも復旧するかという淡い期待は叶わず。

ていうか逆に水上方面は動いている件。

 

線路にはどんどんと雪が積もっていってました。

 

あったかいもので温もるその2。みそしる。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく待っていたら、ほくほく線方面利用者向けに

六日町まで代行バスが出る案内があったため、

乗車することに。越後湯沢、脱出です。

 

 

 

 

観光バスタイプの車両2台に分かれて分乗。

 

沿線もとにかくすごい積雪でした。

 

各駅に立ち寄り、約45分で六日町駅に到着。

 

雪に閉ざされる六日町駅

 

 

運休の案内。

ほくほく線上越線への直通運転は中止していますが、

自社線内は運行しているようで、すぐの連絡列車に乗車。

 

 

北越急行ほくほく線

13時42分発 北越急行ほくほく線 普通 直江津行き

電車でGO2 で有名な北越急行ほくほく線

北陸新幹線開業前、越後湯沢乗り換えで関東対北陸を最短で結んだ超高規格路線で、

最高速度160km/h を誇る特急『はくたか』が行き交いました。

ローカル列車のみの運行となった現在も、優等列車から逃げてきた

高性能車両での運行が続けられています。

 

使っていないホームへの積雪がすごい。

定刻で六日町駅を出発しました。

 

HK100型は、雪煙をあげ110km/hで爆走します。

 

すぐに、巻き上げた雪で車窓が見えなくなりました。

 

2両編成のうち、先頭車両がイベント車両『ゆめぞら』で、

長大トンネル走行時に天井にプラネタリウムが投影されていました。

ガチなプロジェクター並んでるもん。すごいや北越急行

 

16分ほどで十日町に到着。

奥の高架が北越急行駅で、地平はJR飯山線です。

聞くところ飯山線は平常運転とのこと。びっくりした。

 

と、こんな案内が目に入ったんですよね。

今日が十日町雪まつりであることを初めて知ったし、

臨時列車の存在にもこれで気がつくという。

 

楽しそうだったんで駅員氏に空席を聞いてみると空いてるとのことで

指定席をゲットしました。

列車の時間まで1時間半ほど。

急遽、十日町雪まつりをのぞいてみることにしました。

 

 

雪国ならではの豪快看板。

雪に直接書いてるwwww

 

雪だるまさん。

 

 

 

 

お祭り会場は駅からそんなに離れていませんでした。

 

 

 

 

こう寒いとあったかいもの出す露店に人が集まるよね。

雪像とかいろいろあったんですが、写真を撮ってません。

 

 

会場に着くなり、また雪が一層強くなってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪国仕様の格好はしていましたが、カメラを守るため傘をさして会場をあとに。

 

降る降る。

 

バス。

 

雪まみれで駅に帰ってきました。世界が白い。

雪国で生きていくためには覚悟がいるなと思いました。

 

 

飯山線を行く臨時快速列車『スノーエクスプレス十日町』号に乗車します。

装いの違うキハ110系。

 

飯山線の観光列車『おいこっと』仕様の車両での運転でした。

”おいこっと”って何かと思えばローマ字書き『TOKYO』の逆読みだそうで、

田舎の古民家風の温かい内装となっています。

 

車内はこんな感じ。

充てられた指定席はというとロングシートの部分でした。

仕切りと小テーブルがあるものの、相席となってしまったため

乗車中けっこうな割合で立っている不審者となっていました。

 

 

景色も白かったことしか覚えていません。

 

 

なかなか辛い1時間半を過ごし、飯山で下車しました。

 

 

当初の予定では普通列車で戸狩野沢温泉で途中下車することとしていましたが、

なかなかにスリリングかつ充実した旅になったような気がします。

 

 

飯山からは北陸新幹線~金沢~特急サンダーバードのルートで大阪へ。

 

この頃は、北陸新幹線の延伸なんか当分先のことだろうと思っていたんだと思います。

途中の記録を一切せずに帰宅していたんですが、そんな北陸新幹線

明日、2024年3月16日に敦賀まで延伸開業します。

JR北陸本線敦賀~金沢の特急街道も終焉へ。

在来線は地元三セクへと経営移管されます。

今年元日に大きな地震のあった北陸地方ですが、

今回の新幹線開業が地元経済に大きく寄与して、

復興の後押しとなっていくよう、願うばかりです。

 

~完~