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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

丘のまち美瑛 撮り歩きと完全乗車【いざ鉄路で最北へ⑦】

9月の北海道旅行の最終日。

旭川からJR富良野線に乗車して、美瑛に向かいます。

はじめての丘のまち、美瑛でレッツ・サイクリング!

旅の締めくくりに富良野線を選んだのには理由があったのでした。

 

 

2023年9月5日(火)

 

2日ぶりの旭川の朝。

昨日まではなんとか天気がもっていましたが、この日はどん曇り。

個人的に一番晴れてほしかった日なので残念。

道央や石北本線沿線ではかなり雨が降ったようで、

先が思いやられます。

早く目が覚めたのと天気の関係で、予定を少し早めて出発です。

この日は青春18きっぷで移動します。

 

旭川 7時39分 → 美瑛 8時19分  普通 富良野行き

JR富良野線に乗車します。

H100形 2両編成の普通列車です。

この日は平日で、通学の高校生が多く乗車していました。

 

旭川から数駅は住宅街の中を走行します。

1.5~2kmおきに駅が設けられていて、駅ごとに乗客を降ろしていきました。

高校生たちは西御料駅までに降りていきました。

…かと思えば美瑛までの通学利用もあるようで、車内が空くことはありません。

 

田園地帯を走行します。

旭川空港へは千代ヶ岡駅が最寄りとなりますが、

空港アクセス駅として使っている人はいないだろうなぁ。

 

 

途中の駅で交換する旭川行きの列車が遅れていました。

富良野~美瑛間で徐行を行っている区間があるそう。

天気、大丈夫かなぁ。

 

 

8時半ごろ、天候が回復しないまま美瑛駅に到着。

当初の予定では1時間後に着いて4時間ほど観光の時間を設けていました。

 

 

全体的に行程を早めようか…。雨が降らないことを祈って、

電動アシスト自転車を借りてサイクリングを開始しました。

 

 

美瑛のまちをサイクリング

 

起伏に富んだ丘のまち、美瑛。

開けた畑や農園には四季を彩る様々な作物や花が育てられていて、

自然が作り出したパッチワークのような景観がそこにはあります。

その独特の綺麗な景観ゆえ、メディア・CM等のロケ地となった場所が

いくつかあり、それぞれが観光スポットとなっています。

 

 

 

美瑛駅から北に2.5km。

最初にやってきたのは、ケンとメリーの木。

1本だけ立つポプラの木です。

 

 

今から50年ほど前、

日産スカイラインのCM撮影に使われた景観です。

 

 

近くにやってくると、意外に大きな木であることがわかります。

このような木が1本だけそびえている光景が、映えますね。

 

 

地図に示されたルートとは異なりますが、

これから最も遠くで、観光農園四季彩の丘』まで行こうと思います。

ケンとメリーの木からは片道12kmほどでしょうか。

 

 

ケンとメリーの木から5分ほどで、北西の丘展望公園という場所に着きます。

たぶん、その近くで撮った写真。

時間が早すぎて開いてませんでしたが、少しの屋台があったり

丘の向こうにトムラウシ山十勝岳等の山々を見渡せる場所です。

 

 

 

長い勾配を下り、いったん美瑛の市街に下りて、

富良野線の線路に近い道路を南へ向かいます。

 

 

カメラを向ける方向によっては少しだけ天気が回復してきました。

 

 

北西の丘展望公園から30分。新栄の丘展望公園に着きます。

西を向けば、パッチワークな丘の風景が広がります。

山々は残念ながら雲の中に。。。

 

東を向いてもきれい。

 

 

美瑛美馬牛川沿いの道路から丘の上へ一気に勾配を上がり、

さっきまでいたところが眼下に広がります。

 

レンタサイクル、非電動の自転車ももちろんあって安いんですが、

電動アシスト必須ですよ、みなさん。

 

先ほどの急な坂道を上がったところに、観光農園四季彩の丘』があります。

ケンとメリーの木から約1時間。

15haの敷地に、色とりどりの花が育てられています。

 

 

 

 

 

 

 

花にはあまり詳しくないのでわかりませんが。

 

 

 

広い園内を、トラクターに牽かれて効率よくまわることもできます。有料。

 

 

 

さすがに足が疲れてきたので、あまり奥へは行きませんでした。

 

 

ロールくんとロールちゃんがいます。

こやつ、400kg以上あるそうで、近寄ると危ないそうです。

 

 

 

ラベンダーソフトクリーム。 雰囲気だけ楽しみました。

 

 

 

他にも寄りたい場所はあったのですが、

天気等、コンディションのより良い日、そしてラベンダーの時期にまた来よう、

と思って次回にまわすことにしました。

美瑛駅に戻り始めます。

 

 

丘のある風景は見ていて飽きません。

 

 

雰囲気のいい場所を見つけて、自転車を置いて上がってみました。

 

 

自転車は、はるか下。

ここ、ものすごい急勾配で自転車で上がれなかったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

四季彩の丘から25分。三愛の丘展望公園に到着です。

東を向いた風景。

 

 

西へ向くとパノラマが広がります。

 

 

サイクリング開始から2時間半。

ようやく少しずつ雲が晴れてきました。

 

 

美瑛の市街地へ、延々と下り坂を下っていきます。

 

 

11時半。 美瑛駅に戻り、3時間でレンタサイクルを返却。

往復25km程度のサイクリング終了。

幸い雨には降られませんでしたが、サイクリング終了と同時に晴れるとは

なんとも悔しい結果に。

またラベンダーの時期に訪れたいです。

 

 

 

 

富良野線の旅を再開

 

 

乗りつぶしオンライン様で記録している私のJR北海道の乗車区間

上の画像は今回の旅行開始前の状況で、青線が未乗区間

北海道新幹線で北海道入りし、函館本線旭川へ。

宗谷本線で稚内に行ってきたので、残る路線は富良野線のみ。

そう、今回の旅行で、JR北海道の路線が完乗となるわけです。

 

 

美瑛 12時09分 → 富良野 12時42分  普通 富良野行き

H100形単行での運転です。

日中は半数の列車が美瑛折り返しとなる富良野線

2時間に1本ほどとなるため、車内は混雑していました。

 

 

次の美馬牛駅まで、先ほど自転車で走った道路の近くを走行。

道路ほどではありませんが、線路も丘の谷間を走行する急勾配区間です。

 

 

15分ほどで富良野盆地に入り、上富良野の町が見えてきます。

上富良野を出た先から、富良野駅の一駅前、学田駅までは

平野の中をひたすら直線で突っ切ります。

 

 

仮乗降場スタイルの西中駅を通過します。

上富良野から富良野までの約15kmに6駅の駅があるのですが、

このような小さな駅が多く、通過列車が設定されていて、

この729Dはこの区間、中富良野駅のみに停車します。

 

 

臨時駅のラベンダー畑駅を通過。

ラベンダーで有名な観光農場『ファーム富田』の最寄り駅で、

夏から秋までの特定日にのみ営業する駅。

基本的には富良野線に土休日運行されるの観光臨時列車のみが停車します。

この日は平日でラベンダー畑駅の営業はなかったものの、

次の中富良野駅で外国人観光客がファーム富田への行き方を乗務員に尋ねていて、

車内掲示物などを使って身振り手振りで案内が行われて

無事に下車していくシーンがありました。

 

 

富良野を過ぎ、田園地帯を駆け抜けます。

 

 

長い直線が終わり、左にカーブして富良野川を渡ると富良野駅に到着です。

 

先ほどの案内対応で数分遅れて富良野駅に到着しました。

これにてJR北海道の路線を完乗

JR6社の中で最初の完乗となりました。

 

富良野では根室本線と接続、乗り換えができます。

 

根室本線で使用されるキハ40が留置されていました。

 

ホームは2面4線あり駅の北側には貨物ターミナルもある、比較的大きな駅です。

 

 

北海道のへそを謳う富良野の看板と富良野線のDECMOことH100形。

 

 

富良野駅で接続する根室本線芦別・滝川方面と新得方面に向かうことができますが、

新得方面の東鹿越~新得は、2016年の台風10号による大雨災害以降、

列車が運休となったままであり、バスによる代行輸送が続いてきました。

 

しかし、狩勝峠を越える険しい区間・元々利用の少ない区間であったことから

不通となって以降存廃議論が地元自治体と行われ、結果として

2024年3月31日を以て富良野新得間81.7kmの区間が廃止されることが決定しました。

 

路線名が根室本線であるのは、現在の石勝線ルート開業前からの

帯広・釧路方面へのメインルートだったからであり、

石勝線の開業以降、優等列車がなくなって地域輸送のみを行っていたものの

2014年に【日本一長い距離を走る普通列車 2429D(滝川発 釧路行き)】で

乗り通した区間であり、思い出の路線が消えてしまうのは非常に残念です。

 

jetstream7006.hatenablog.com

当時の旅行記のページを貼っておきます。

 

 

富良野駅舎。

 

駅前の様子です。

 

 

さて、この日に関西に帰ることにしているのでこれから新千歳空港へ向かうのですが

次の根室本線、滝川行きは15時52分までありません。3時間待ち。

その前の列車から6時間近く空いていることになります。

 

 

 

こんなのが作られるくらいには列車が少なく、路線バスと助け合って

なんとか地域の足となっている状況。

 

ということで、残念ですが列車は捨てて高速バスで札幌へ向かうことにします。

 

 

13時20分発  北海道中央バス 高速ふらの号 札幌行き

富良野~札幌を一日7往復運行。 約2時間半で札幌に着いてしまいます。

美瑛の滞在が予定より短かったため、1本前の便に乗車となります。

 

空知川を渡ります。

根室本線と並行する区間、滝川ICから高速に乗るまでは

一般道の国道38号線を走行します。

野花南から東滝川の駅近くには停留所があって、

芦別までは停留所間の相互利用が可能となっており、鉄道を補完しています。

(芦別~東滝川間各停留所間相互の利用のみ不可)

芦別から滝川には別の一般路線バスがあります。

 

 

出発から40分。芦別駅前。

 

出発から1時間で赤平駅前。

かつて炭鉱で賑わったこの地域ですが、赤平市の人口は1万人を割っていて、

市としては人口がかなり少ない部類となっています。

 

 

 

滝川ICから道央自動車道に入り、快適な高速走行で札幌を目指します。

 

 

 

 

札幌市内の渋滞で10分ほど遅れて時計台前バス停に到着。

時刻は16時をまわりました。

 

 

札幌はまだ夏。気温は29℃ありました。

 

浮いた1時間半ほどをどうしようか考えた結果、

札幌市電を1週ぐるりしました。

ただ、平日夕方で大混雑しており、ほんとにただ1週乗っただけなので割愛。

 

 

千歳線や札幌近郊の路線は大雨の影響で乱れていたようですが、

空港に向かう頃にはほぼ混乱が収まっていました。

早めに空港に着き、いつものスカイマークで神戸へ帰還。

 

サンライズエクスプレスからスタートした3泊5日の北海道旅行、

これにて完結!

 

 

 

次回は昨年秋の旅行記をお送りします。

お楽しみに。