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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

稚内観光とサロベツ号。【いざ鉄路で最北へ⑥】

2日前の深夜に大阪を出発し、鉄道のみで北海道は稚内への旅。

旭川から宗谷本線の普通列車に乗車し、稚内駅に着きました。

せっかく最北端の町へやってきたので、しっかり観光したいと思います。

今回は稚内観光と、帰り道の様子を。

 

 

2023年9月3日(日)

 

 

暑い。

今年の異常な暑さで、北の果てに来た感じがしません。

 

ここから、北方領土を除いた日本最北の地

宗谷岬を目指します。

 

 

調べていたより早くバスが来たので何かと思ったら、何か様子が変。

地元の観光協会が設定した路線のようで、

これも確かに宗谷岬に行くバスですが、宗谷丘陵や稚内空港を経由し、

運賃が通常より高いみたいなのでやめました。

駅出発時点では誰も乗っていませんでした。

 

こちらが宗谷岬を経由する通常の路線バス。

宗谷バスが運行する天北宗谷岬線で、行き先ははるか先の中頓別。

路線名を天北宗谷岬線といい、JR天北線の廃止代替路線で浜頓別や中頓別を経由し

最長は音威子府まで運行するかなりの長距離路線ですが、

2023年10月1日以降、浜頓別以遠音威子府までの区間が廃止され、

デマンドバスに切り替わっています。

 

 

宗谷岬までは約50分。約30km離れています。

宗谷岬まではお得な上に記念にもなる乗車券が稚内駅ビル内の窓口で

販売されているのでゲットしましょう。

私はリサーチ不足で普通に運賃を支払いました。

 

 

バス車内は立ち客が出る混雑。

生活路線ですが9割以上が宗谷岬まで利用の観光客のようでした。

この日、稚内市内でマラソンが開催されていた影響で道路の通行止めがあり、

バスがリアルタイムで無線で営業所とやり取りしながら走っていて、

迂回ルートを決めかねて道を途中で折り返すハプニングがありました。

運転手さんに事前通告なかったのかしら。

 

 

宗谷岬に到着。

この時間の便だと帰りの稚内行きまで45分ほど時間があります。

ちょうどいいですね。

 

 

バス停付近には、土産物屋や最北と銘打った飲食店が数件集まります。

土産物屋では有料ですが日付と時刻を入れた最北端到達証明書を発行してくれます。

 

 

これが日本最北端の地モニュメント。

(人が入っても気にしない)

道路からすぐにあるので、一般的な岬の飛び出た感じがありません。

 

 

確かにすみっこだけども。

 

 

本当にうっすらですが、対岸の異国の地が見えます。

見えるほどの距離なのに、気軽な行き来ができないのが不思議ですね。

 

天気が良くてよかった。

 

 

 

自然に出来ている記念撮影の列を見て日本人って本当にお行儀がいいなと思った次第。

 

 

来ることができて良かった最北端。

 

 

最北以外、わっかんない。

確かに。

 

余談ですがこの旅の1週間ほどあとに『ブラタモリ』の稚内ロケが放送されて、

視聴しながら首がもげるくらい頷いていました。

行く前に知りたかったことも色々。

あの番組、本当に勉強になるので好きです。

 

 

 

 

 

 

帰りの稚内行きバスも大混雑。

立ちっぱなしで市内へ帰りました。

本数がとても少ないので、当然ながら集中しますよね。

 

 

 

 

 

駅まで行かず途中で降りて稚内副港市場へ。

市場よりも行きたかったのは同じ建物にある樺太資料館。

終戦まで昨日していた樺太への鉄道連絡船樺太の鉄道の資料があって、

興味深く見させていただきました。

 

 

稚内の道路標識にはロシア語が並記されています。これも最果ての地要素。

 

 

駅の近くに来ると、旭川からの特急『サロベツ』1号が到着しました。

 

 

シカさんが平気で街中をうろうろしています。

 

 

 

 

晩は稚内名物の『たこしゃぶ』!

…を食べたかったのですが、行く予定にしていたお店が定休日だったので心が折れ、

セイコーマートのカツ丼になりました。

セコマしか勝たん。

 

 

 

 

 

稚内のドーミーインに宿泊。

観光シーズンだからか日曜日なのにバチクソ高かったです。

 

 

 

 



夜鳴きそば最強。

温泉もよかったので、結果、満足しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年9月4日(月)

 

 

 

昨日、たこしゃぶを食べ損ねましたが、朝食バイキングの海鮮丼にあった

タコがめちゃくちゃ柔らかかったです。

 

今日はお昼の特急まで時間があるため、

稚内駅から近いほうのもうひとつの岬、ノシャップ岬に行きます。

 

 

稚内の市街地は、約15~20分間隔とバスが頻発しています。

その頻発している路線の範囲内にノシャップ岬は含まれるため、

宗谷岬に比べればかなり気軽に行くことができます。

 

 

バスで15分ほど。ノシャップ停留所。

こちらはバス停を降りてしばらく歩きます。

 

丘の上には何かを観測してそうな設備がずらり。

 

 

有名らしいウニ丼のお店があったり、観光地だなといった印象。

朝からウニ食ってる人いました。

 

 

ノシャップ岬全景。

広場のようになっています。

 

 

 

 

礼文島宗谷岬との位置関係。

礼文島の北限よりもわずかの差で宗谷岬が北となるようです。

 

 

こちらのモニュメントはイルカ。

 

 

朝、比較的早いせいか閑散としていました。

 

 

岬のとなりにある日本最北の水族館、

ノシャップ寒流水族館(わっかりうむ)へ。

 

 

解説「おいしい!最高!」

 

 

行けばわかるさ。

手作り感の伝わるゆるーい水族館でした。

 

 

またもシカさんに遭遇。

 

 

ノシャップ転回場と宗谷バス

 

 

駅まで乗らず途中下車して行きたかった場所へ。

 

この激しい波を見て、作られた理由がわかります。

 

稚内港北防波堤ドーム。

かつての樺太連絡船への乗り継ぎのため、

列車がここまで乗り入れ、稚内桟橋駅を名乗っていました。

 

ここで鉄道から船への乗り継ぎが行われていたそうです。

 

稚内駅まではこの距離感。

駅までの鉄道施設跡は駐車場となっていますが、

一部線路がモニュメントとして地面に残されています。

 

すごい構造物だなこれは。

 

 

 

特急サロベツ

 

約1日滞在した稚内から帰路につき始めるわけですが、乗車するのはこちら。

 

 

13時01分発、特急『サロベツ』4号 旭川行き。

宗谷本線の特急列車には愛称が2つあり、

稚内から札幌へ直通する『宗谷』が1往復、

旭川止まりで他の特急列車に接続する形態をとっている『サロベツ』が2往復、

計3往復の特急列車が運行されています。

過去には夜行特急『利尻』も運行されていました。

現在の運行形態になったのは2017年3月ダイヤ改正からで、

それまで3往復とも札幌直通であったのが、2往復が旭川折り返しに変更され、

キハ183系使用列車が『サロベツ』であったものが、旭川折り返し列車が『サロベツ

とされ、使用車両がキハ261系0番台に統一されました。

また、『サロベツ』のうち1往復は、閑散期の週中に運休日が設定されています。

 

 

 

稚内駅ビルにテラスがあり、無理矢理に編成写真。

ちょうど札幌からの特急『宗谷』が到着したところで、

こちらが折り返し『サロベツ4号』となります。

 

2000年3月デビュー、キハ261系0番台を使用。

一貫して宗谷本線の特急のみに使われる車両です。

 

普通車指定席の車内。

 

座席はこんな感じです。

 

定刻で稚内を出発。

旭川までの所要時間は3時間48分と、普通列車の三分の二以下。

それでも長時間、長距離の運行であることに変わりありません。

 

前日行った稚内副港市場の前を通過。

道路を日本最北の鉄道高架橋で跨ぎます。

 

お昼ごはんは駅弁と、ノシャップ岬の土産物屋で買ったかまぼこ。

美味い。

 

 

 

昨日来た道の折り返しのため写真はほぼ撮っていません。

 

ただ言えることは、当たり前体操ですが、特急は速いということ。

やはり高速化が行われている名寄以南が爆速で、体感でも飛ばし方の違いが

わかりました。

 

印象的だったのは、途中の小さな停車駅でも細かい乗り降りがあったこと。

例えば、南稚内から幌延間などは高校生を含めた地元利用がありました。

名寄より北の宗谷本線は普通列車の本数がわずかしかなく、

稚内時点で上り普通列車は10時半から8時間ほど運転されません。

地元住民に対してはわずかな負担で特急列車が利用できるような配慮が

自治体を通してされているそうです。

 

 

 

16時49分、定刻で旭川に到着しました。

 

 

早いですがこの日の移動は終了。

旭山動物園に行くわけでもなくホテルに入ります。

 

 

 

 

 

 

…の前に旭川ラーメン

10年ほど前に『北海道&東日本パス』で旭川に来た時以来の再訪でした。

ラードで膜を張った熱々醤油ラーメン。

美味い。

 

 

 

食事面でも今回の北海道は大満喫。

安心してください。しっかり太って帰りましたから。

 

 

 

 

翌日は、今回の北海道旅行のもうひとつのミッションを達成させるため、

美瑛・富良野へ向かいます。

 

次回もお楽しみに。