Local bound for…

各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

高徳線ヨンマル乗り通し乗車記。

7月のとある土曜日。ことでんを全線制覇した後の帰り道。

高松から徳島まで、キハ40・47形運用の普通列車を乗り通します!

 

 

さすがは高松駅。四国のスター達が勢揃い。

そんな中、今回乗車するのは、

 

18時33分発、高徳線普通列車 361D 徳島行きです。

1番のりばの先、切り欠きホームの2番のりばより発車します。

 

こちらが乗車する高徳線361D 徳島行き。

キハ40とキハ47の3両編成での運転です。まだ陽があるので四国色が映えます。

 

この日の組成はキハ40ー2145+キハ47ー145+キハ47ー177の3両です。

 

普通列車で徳島、目指します!

特急『うずしお』で約1時間10分のところ、2時間40分かけて向かいます。

 

四国色、他のJRにない鮮やかさがありますね。とても似合ってる塗装です。

 

 

四国のヨンマルの最大の特徴は、未だに原型機関であること。

他社に残存しているヨンマルは、民営化後にあらかた強力エンジンに換装されているのに対して四国のヨンマルは

導入時から搭載しているDMF15HSA形エンジンを使用しており、

停車中にはカラカラカラ… 加速時にはドロドロドロ…という

独特のエンジン音を楽しむことができます。

 

四国のキハ40・47は徳島に集中配置されています。

その徳島でも新型気動車に押され、徳島近郊で朝夕中心の運用に就いています。

そんな中、高徳線運用が残っているのが奇跡という状態で、

土休日については高松発はこの1本のみとなっています。

 

先頭のキハ47-177の車内。

ほぼそのままの車内。座席の赤色モケットがいいですね。

キハ47についてはワンマン設備がないため、この列車は3両ツーマン運転です。

乗降ドアについても半自動改造がされていません。

 

ボックスシートはこんな感じ。

 

平日は混み合うのでしょうが、土曜日の今日は1両に数人といった乗車率で

18時33分、定刻で高松駅を出発しました。

 

昭和町栗林公園北口と停車し、高松市街を高架で東西に横切ります。

ことでん琴平線の線路を越えます。

 

夕暮れの陽が車内に入ってきていい感じになります。

 

列車は一路、屋島へ向かいます。

このあたりからことでん志度線と並行します。

 

屋島駅に到着。

 

讃岐牟礼駅

道路を挟んで向かいにことでん志度線の駅があります。

志度まではほぼほぼことでんと並走。

 

志度駅にて列車交換。

志度駅で降りていった中高生がいました。

高松から30分。ことでんに比べて駅数が少ないぶん所要時間では勝っているようです。

 

この時点で車内にほとんど人がいなくなりました。

 

 

志度を出ると田園風景が増えてきます。

 

個人的にここどこだよ駅名一位の『オレンジタウン』を過ぎ、

次の造田駅で再び列車交換のため4分の停車。

 

 

ホームに出てみました。

懸命にヨンマルの姿をカメラに収める同業者を確認しました。

19時を過ぎて日が落ちてきました。

 

途中のどこかの駅。

カメラでは明るく撮れちゃいますが、実際にはもう少し暗いです。

 

19時47分。讃岐白鳥駅に到着。

ここで、JR四国普通列車にありがちなバカ停。

上下の特急列車2本をやり過ごすため17分の停車です。

 

最後尾のキハ40-2145の車内。

こちらはロングシート多めの配置となっています。

運賃箱も設置されていますがこの列車では使用しません。

 

跨線橋から。

この駅は二面二線のため、上下の特急を別々のタイミングでやり過ごす必要があります。

 

駅の外から見る四国色。

 

停車中の361D。

こう見ると夜でも四国色は映えますね。

 

まずは徳島行き特急『うずしお』27号に道を譲ります。

この列車は讃岐白鳥に停車し、緩急接続を行います。

 

このあと車内に戻りました。

高松行き特急『うずしお』28号の通過を待って、

20時04分にようやく讃岐白鳥駅を発車します。

 

次の引田駅。すでに運用を終えたヨンマルの3両編成が滞泊しています。

徳島から引田行き普通列車で運用され、引田で一泊してから翌朝の普通列車で高松へ。

日中は高松の車庫で過ごし、夕方に361Dに充当され徳島に戻る運用になっているようです。

 

高徳線、引田~板野間は香川・徳島の県境区間にあたり、

特に日中の普通列車の運行が極端に少ない区間です。

間の讃岐相生~阿波大宮の区間に大坂峠が待ち構えています。

 

20時15分、讃岐相生駅を出発。

原型エンジンを唸らせて出発しますが、一向に速度が上がりません。

徳島方面が上り勾配のようです。

 

暗いので何も見えませんが、トンネルが多く、山の中であることは伝わりました。

 

 

5.6kmの駅間を11分かけて阿波大宮駅に到着。

他の普通列車だと7分で走破するものもあるようで、

他の形式との力の差が見えるようです。

頑張りは伝わりましたよ。

 

さて、駅名に付く旧国名も変わり、徳島県に入ったことが伝わりました。

 

 

板野駅に到着。

ここから徳島近郊となり、徳島側の普通列車がまた増えます。

隣に見えているのも35分後の普通列車に充当されるであろう1000形気動車です。

 

もうすっかり夜です(語彙力)

時間帯的な物もあるのか、途中駅からも誰も乗ってきません。

車内で十分オタクができます。しかし心配にもなります。

 

20時40分、待合スペースがいい感じの板東駅に到着。

対向の特急列車を待つため7分停車しました。

 

20時50分、その次の池谷駅です。鳴門線との分岐駅。

ホームがY字状に広がっている特徴的な駅です。

朝晩を中心にキハ40・47は鳴門線の運用を多く受け持っています。

未乗なのでまた乗りに来たいです。

 

20時58分、吉成駅普通列車と行き違い。

すれ違う列車は1000形や1500形などJR型の気動車ばかりです。

 

 

この辺りになってくると残りの乗車時間が惜しくなってきます。

徳島はもうすぐです。

 

 

吉野川を渡り、徳島線と合流して佐古駅に到着。

高架1面2線の駅ですが、最後、徳島までは徳島線と単線並列となります。

 

21時12分、定刻通り終着の徳島駅に到着です。

不思議とこういう長時間乗車、全然疲れないんですよね。

 

留置線には翌朝の運用に備える車両が。

 

乗客を降ろしてすぐに引き上げていきました。

2時間39分の旅路、ありがとうございました。

 

JR各社で淘汰が進むキハ40系列。

四国でしか聞けない音と乗り心地を求めてまた徳島に来たいものです。

 

 

さて、次回はこんな時間から泊まらずに関西に帰った模様をお送りします。

この列車で到着すると大阪・神戸行きの高速バスも終了してしまっています。

どうやって帰ったのか?

お楽しみに。