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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

南海多奈川線に乗ってきた。

南海電鉄には難波と和歌山を結ぶ本線、同じく橋本・高野山方面へ向かう高野線

という二大メインルートがあり、このうち本線からは数本の支線が延びています。

それら支線の中で唯一私が乗り残していたのが多奈川線という路線です。今回は

多奈川線に乗ってきたっていうことで、やっていきたいと思いまーす。(Youtuber風)

 

 

2022年6月4日 (土)

 

南海電鉄難波駅

旅はここからスタートします。

阪急大阪梅田駅がよくメディアで取り上げられますが、

この駅もすごく立派なターミナル駅だと思うのです。

 

ここから何に乗ったかといいますと…

 

 

 

 

サザンちゃうんかい! …というあなた。 どうしても乗りたかったので。

自分の記憶が正しければ初めてのはず。(幼少期に乗ってるかも)

 

 

特急ラピート

南海電鉄が難波より運行している関西国際空港連絡特急。

1994年の関西空港開港時より運行開始。

50000系電車が専属で充当されている。

日中は毎時1往復、朝と夕方以降は毎時2往復の運行。

国際空港連絡列車のため、やはりコロナ渦による影響を受け、

2020年4月より一部列車を運休していたが、今も日中の列車を止めている

JRの『はるか』に対し、こちらは今年5月2日より全列車の運転を再開している。

 

つやつやの車体とこの大きな丸窓。

これぞラピートの証しです。

 

斬新かつダイナミックな横顔。

デザイン面では500系新幹線に並ぶくらい好きな車両です。

 

登場から30年近く経とうとしているのが嘘のよう。

まだまだ老若男女問わず人気なようで、写真撮影をしている乗客がたくさんいました。

 

レギュラーシートの車内。

仕切り扉を入ってすぐには大型荷物置き。上の荷物入れは格納式、連なる丸窓。

空港特急にふさわしい設備、いや、これはもう飛行機です(?)

最近リニューアルされ、床がカーペット敷きになり、上品さが増した気がします。

 

撮影などしていたらあっという間に発車。

高野線の自由席特急と並走しました。

※本来使用される30000系の車庫内での脱線事故による代走

 

 

ラピートβは特急サザンと同じく堺・岸和田にも停車。

泉佐野で下車しましたが、29分間、あっという間でした。

まだまだ空席が目立つ車内でしたが、賑わいが戻る日を願って。

 

泉佐野より先の南海本線は一部区間で海の近くを走行します。

この日は天候に恵まれました。

 

泉佐野から普通車で20分強でみさき公園駅に到着。

ここから延びるのが今回の本題、多奈川線です。

 

 

南海多奈川線

南海多奈川線は、本線のみさき公園駅から多奈川駅を結ぶ全長2.6kmの路線。

全線が大阪府の端、泉南郡岬町を走ります。

開通は戦時中の1944年。

潜水艦や艦船を製造していた大きな工場への足としての開業でした。

全線が単線。日中30分ヘッドのローカル線です。

 

使用されているのは2200系

元々は高野線山岳区間用のズームカーでしたが、現在は支線で余生を過ごしています。

車齢は50年を超えています。

 

2扉で車内はロングシートです。

この車両には誰も乗車しないまま、程なくして発車しました。

 

本線と並走したのち本線から右へ分かれ、林の中を進みます。

 

3分で深日町(ふけちょう)駅に到着。

以前は2面2線の駅であったようです。

この辺りが一番住宅が多かったです。

 

間に深日港駅を挟み、7分で終着の多奈川駅へ。

この駅も以前は1面2線であったことがうかがえ、

ホームも長めに造られています。

 

多奈川駅に到着。振り返るとホームは6両分ほどのスペースがあります。

先に見えるのは深日港駅です。

 

広いホームと、2両分もありませんが立派な屋根に覆われています。

 

車止め。先の右側の建物が乗務員詰所のようです。

 

多奈川駅に佇む2200系。折り返しを待ちます。

日中は一編成がひたすら折り返しています。

 

使われていないホーム側のスペースに花が咲いていました。

 

多奈川駅の駅舎。一応有人駅のよう。

バス乗り場からは岬町のコミュニティバスが発着していました。

 

駅前には立派なロータリーがあります。

写真でいう左側には今も工場がありますが、

規模は小さくなっています。

 

現状は岬町の集落から南海本線へのフィーダー路線となっている

南海多奈川線。開業の契機となった戦争は1年で終了し、軍需輸送は終了。

 

次の記事で、お隣の深日港駅に移動し、

南海多奈川線もう一つの繁栄の歴史に迫ります。

お楽しみに。

(この日のお出かけで4記事ほど連日更新します!)