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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

水間鉄道に乗ってきた。

南海多奈川線に乗車した帰り道、これまた未乗車だった鉄道路線

水間鉄道水間線に乗車してきました。

 

 

2022年6月4日(土)

 

南海本線貝塚駅の南側出口を出ると、もうそこから

水間寺に行きませんか!」と雰囲気から誘われます。

水間寺への参詣鉄道として開業したのが水間鉄道線です。

 

これが水間鉄道線の改札口。

自動改札はありませんが、PiTaPaにもしっかり対応していました。

 

水間鉄道水間線

水間鉄道水間線は、南海本線貝塚駅から水間観音駅までを結ぶ

ローカル線です。全線単線、日中30分間隔で運行されています。

2020年11月30日のダイヤ改正以前まで日中20分間隔を保っていました。

歴史は古く、途中の名越まで開業したのが1925(大正14)年。

翌年に水間まで開業して全通しています。

(貝塚駅への旅客列車乗り入れは1934年。それまで今はない貝塚南駅折り返し。)

全長5.5kmに10の駅があり、地域密着型の路線です。

 

車両は全て元東急電鉄7000系である1000系電車を使用しています。

車齢はまもなく60年。オールステンレスで造りは頑丈。まだまだ使う気です。

写真は元中間車からの改造車でオリジナルスタイルではありません。

 

沿線は住宅地。

30分間隔とはいえ十分地域の足となっているようで、

各駅で乗り降りがありました。

 

ワンマン運転をしており、先頭車両の中扉から乗車、一番前で降車扱いをしています。

終点に近くなり後ろの車両は空きましたので一枚。

 

つり革の一部には東急時代の広告がそのまま残されています。

東急から水間にやってきたのは1990年。

頭上には扇風機が回る懐かしい車内です。

 

終点の水間観音駅には15分で到着。

 

水間観音駅には車庫・検修施設が隣接しています。

 

水間観音駅ホームには苔玉がたくさん吊るしてあります。

 

ホーム端には苔玉の親分みたいな大きいのがあります。

 

この駅も水間寺への参詣モード一色。

we are ドーシーズ! と書かれたケースには厄除け十六童子が。

水間寺は厄除けのお寺です。

 

水間観音駅の駅舎です。お寺を模したような形をしています。

今とは逆書きで「驛間水」とありますが、

この駅舎は水間鉄道開業時からの歴史ある建物で、

国の登録有形文化財に指定されています。

駅名は開業時は水間駅で、2009年に水間観音駅に改称されました。

 

 

せっかくなので水間寺にお参りしてきました。

水間観音駅からは徒歩10分以内に着きます。

三重の塔が立派ですね。

ここでおみくじが200円で買えるのですが、

生きるのに良いアドバイスと幸せになりそうな縁起の良いものがミニチュアでついてきます。皆様もぜひ。

 

30分ほどで駅に戻ってきまして。

この『アワーホーム』というのは水間鉄道が舞台のドラマ。

水間鉄道開通100年を前に観光活性プロジェクトの一環でクラウドファンディングによって製作され、Youtube上で公開されました。

クラウドファンディングには返礼品が設定され、

車庫での電車運転体験や金額によっては一生使えるフリー乗車券なんかももらえたそうです。

電車運転体験は普段から有料で申し込みが可能です。

 

左側に写っている建物は待合室。

時間の関係で立ち寄れませんでしたが、カフェ風になっていて、

ドラマの撮影もここでも行われたのだとか。

『アワーホーム』も上映されているようです。

ところで写っている電車、行きと塗装が違いますね。

 

弘南鉄道…?

同じく東急7000系を中古購入して運用している青森の鉄道会社で、

コラボレーションとして弘南鉄道カラーで運行されています。

 

様々な施策をうって地域の活性化や生き残り戦略を練る水間鉄道

地域密着形鉄道路線って素晴らしい。

小さい路線だからこそ、いろいろ出来るのかもしれないですね。

 

最後にもう一つ水間鉄道の面白い特徴を。

 

ヘッドマークを作ることができます。(これめちゃくちゃよく出来てるな…)

広告のようなもので、10日間1万円で掲出できます。

といっても、公序良俗に反する物でなければ何でもいいみたいで、

写真のように何かの記念に(誕生日とか)作られることが多いようです。

もう『ムンムン』から10年か…

1万円でフリー素材になることができます。

 

 

以上、水間鉄道線の乗車レポートでした。

 

明日の記事はところ変わって高野線へ。

老兵に会いに行きます。

お楽しみに。