2014年3月30日、1000系の京都線バージョンである1300系がデビューしました。
もちろん、最初に運用開始したのはトップナンバーの1300F。
しかし、この記事には第二編成である1301Fの写真しかありません。
それがどういうことか、、、ということです。
順調なスタートを切った1000系に対し、前途多難なスタートを切った1300系。
この記事のタイトルにはこれからの期待の意味を込めています。
間を空けずに正雀に搬入されたため、1301Fは1か月遅れの4月30日から運用を開始しました。
…1300Fの代わりとして。
トップナンバー1300Fはこれまで5回も運用中に故障を起こし、その度まともに運用に入れずにいました。1300Fにもデビュー記念のヘッドマークが付いていましたが、それが見られたのもごくわずかでした。5月には機器を取り換えたとの情報があります。
これをただの初期故障といっていいものなのか疑問が残ります。
3月中デビュー予定に間に合わすため、走り込みが足りなかったのか、
機器メーカーの異なる1000系との共通設計が機器の相性に影響したのか、、、真相は謎です。
1300Fは6月後半に休車になったのち、乗り入れ先の大阪市交通局との調整に使われた模様です。
一方の1301Fも故障があったものの、機器ソフト調整後、5月末からは安定した走りを見せています。
しかし、ロングシート、非密連、堺筋線乗り入れが実質不可、不慮の事態を見越して分散留置がなくできるだけ正雀車庫出入庫、といった制約のもとで一定のスジで限定運用に就いていました。
月〜木曜日は、日中準急運用ののち、写真の夕方の上り快速2本目、準急と快速急行に就き、休日ダイヤでは特急、というふうに日中に普通運用がありません。
こんな超限定運用で奮闘していた1300系ですが、7月に入って1300Fが復活。
ようやく2本体制で運用がスタート。
1301Fの方が、分散なし、平日正雀入庫という縛りを抜け出し、分散留置や桂入庫のある運用に就き始めた模様です。
大量増備が噂される形式だけに、これからも問題なく推移していってほしいものです。
1300系投入のあおりを受けて、3327Fが7連に短縮。
編成替えを行わずに6M1Tというハイパワー編成に。
そして、とうとう2300系の廃車が再開。
2321Fが運用を離脱し、年度内除籍の為かすぐさま解体されてしまいました。
数合わせで、余剰休車で朽ちかけていた#3894が廃車。
3300系にも初の廃車が発生してしまいました。
1300系の不調すぎる不調と、相次ぐ7300系の更新入場で京都線の車両が不足気味。
もともと予備車の少ない9300系が日中の準急運用に駆り出されたこともありました。
1000系にはやはり劣るものの環境性能に優れ、快適な車両であることには間違いない1300系。
しかし今回の件で、様式美に拘る阪急電鉄の嫌な部分を垣間見てしまった気がしました。
〜〜おまけ〜〜
写真を載せられていなかった宝塚線1001F。
12月25日より運用を開始し、現在は宝塚歌劇100周年HMをつけています。
本線最後の3000系については、また別のお話。