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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

北近畿ビッグXネットワーク

2011年3月12日のダイヤ改正

列車網が整理された北近畿方面への特急群。

今さらにはなりますが、

どのような変化があったのか、

解説しながら紹介します。

北近畿ビッグXネットワーク』。

大阪から福知山線経由・京都から山陰本線経由の特急が

福知山で交差・連絡し、

城崎・豊岡方面と舞鶴天橋立方面へ。

3月11日まで、X状に特急列車が運転されていましたが、

3月12日から列車の系統・愛称が整理され、

大阪からKTR(北近畿タンゴ鉄道)への定期列車の乗り入れが中止されました。

この『北近畿ビッグXネットワーク』ステッカーも車両から見られなくなりましたが、福知山駅での特急列車同士の連絡体制は整っているようです。

多くの種類があった特急列車は以下のように整理されました。

ダイヤ改正前】        →    【ダイヤ改正後】

北近畿』(新大阪〜城崎温泉)→『こうのとり』(新大阪〜城崎温泉)

文殊』(新大阪〜天橋立) →廃止・行楽期のみ『こうのとり』として運行

タンゴエクスプローラー』(新大阪〜KTR〜豊岡)→廃止

同車両はKTR線内の特急『たんごリレー』(福知山〜豊岡)へ

『きのさき』(京都〜城崎温泉)→『きのさき』(京都〜城崎温泉)

『たんば』(京都〜福知山)  →『きのさき』に愛称統合

まいづる』(京都〜東舞鶴) →『まいづる』(京都〜東舞鶴)

はしだて』(京都〜天橋立) →『はしだて』(京都〜天橋立久美浜)

タンゴディスカバリー』(京都〜東舞鶴久美浜)→『まいづる』・『はしだて』に愛称統合

結果的には、『北近畿』『文殊』『たんば』『タンゴエクスプローラー』『タンゴディスカバリー』の5つの愛称が消えて、

こうのとり』『たんごリレー』の愛称が生まれることになりました。

はしだて』は、基本的には天橋立までの運転で、

元『タンゴディスカバリー』のKTR車の列車のみがそれより先まで直通します。

また、ダイヤ改正を機に新型車両の導入が始まり、

車両の動きも慌ただしくなっています。

以下、ダイヤ改正前後の様子です。

福知山の183系A+C編成の『北近畿』。

分割編成も『北近畿』運用に入っていました。

福知山の183系は全車が485系からの改造(交流機器撤去)車。

様々な経歴を持つ車両がおり、分かりづらい写真ですが

C編成の福知山側先頭車は

『スーパー雷鳥』→『しらさぎ』から転用された貫通先頭車です。

新車287系の投入により、春のダイヤ改正

A編成とC編成は運用から離脱しました。

こちらはしばらく残るB編成。

国鉄色をまとっている4or6両編成です。。

北近畿』は『こうのとり』に改称されました。

1日1往復だった『文殊』。

上下共に午後の運転で、新大阪行き2号がB編成、

天橋立行き1号がA編成での運転でした。

廃止後、この春の多客期は、『こうのとり』の天橋立延長運転が行われました。

京都からの183系『はしだて』。

KTR車で運行され、2方面への併結列車だった『タンゴディスカバリー』は改正後、KTR方面行が『はしだて』になり、東舞鶴行きが『まいづる』になります。

183系A+C編成の連結部。

京都口の特急では、この分割編成の本領が発揮されていました。

この列車は『たんば』と『まいづる』でした。

綾部で分割します。

名称が消えた『たんば』。

福知山行きの特急も改正後は『きのさき』になりました。

先頭車。JR化後に誕生したこの塗色は、

基本的には見られなくなりました。

まいづる』。

以下はダイヤ改正後の様子。

183系B編成の『こうのとり』。

兵庫県の要望で誕生した名称ですが、イラストマークは作成されず、『北近畿』デザインの使いまわしとなりました。

この183系はあと1年少々活躍。

来年夏以降に日根野の381系くろしお編成で置き換えられる予定です。

           / どや \

投入の進む新車、287系。

貫通デザインですが、正面にヘッドマークも何もないせいか、

味気ない顔に見えます。3連と4連が存在。

分割特急の多い京都口はすでにかなり置き換えが進んだようです。

大阪駅で撮影した『こうのとり』です。

287系が一定数出揃うまでの間、こんな車両が『こうのとり』に登板しました。

日根野区の381系国鉄色編成。

3月のダイヤ改正から5月末までの間だけ、所定の運用として

こうのとり』に充当されました。

この車両は、3月までは阪和線大和路線のライナーや、『くろしお』の予備として使われていたモノクラスの381系6両編成。

2010年春には、奈良のせんとくん平城遷都1300年祭に伴う大阪からの臨時特急『まほろば』にも使用されました。

381系が、初めて(?)福知山線に足跡を残しました。

振り子装置は使用していなかったようです。

6月現在、時折まだ代走運用も見られますが、基本的にはこの車両は運用を離脱して、一部を除き順次廃車になってしまうようです。

来年の夏以降に、紀勢本線の特急向けにも287系が投入され、余剰となる381系が福知山に転属して183系を置き換える予定となっています。よって、パノラマ編成かどうかは不明ですが、またしばらくすれば381系『こうのとり』が復活することになります。

意外にも目まぐるしい動きを見せるJR西日本

特急型は置き換えラッシュを迎えているようです。