…という気分にさせる観光列車が、阪急に登場しました。
阪急6300系『京とれいん』のお話です。
3月19日にデビューした『京とれいん』。
4月9日、実物に乗車することができました。
京とれいん。
これまで特急専用車として華々しく活躍していた6300系が
アルナ車両の匠の手によって観光列車に生まれ変わり、
京都線に戻ってきました。
←梅田 河原町・嵐山→
6354-6804-6904-6814-6914-6454
号車番号 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥
3月19日のデビューからしばらくの土休祝日は
梅田〜嵐山の臨時列車(快速特急)で一日一往復しました。
5月14日以降は定期列車としての運行がされていますが、
これは次のお話。
各車両の外観には扇のラッピングが施されています。
車内は、梅田よりから①②号車は【蘭の花散らし】をイメージした赤い座席。
③④号車は【京町家】をイメージした特別仕様。
座席に畳が使用された半個室のボックスシートになっています。
一番人気があるようです。
仕切りが設置され、ドア付近はデッキになり、暗めの内装と光で演出がされています。
京都観光案内パンフレットのラックも設置。
改造を担当したアルナ車両の銘板。
⑤⑥号車は【麻の葉】をイメージした緑の座席。
『京とれいん』は、基本的な内装も、木目調から
白を基調としたものに変更されています。
また、座席以外の特色として、
車内放送が日英中韓の四ヶ国語に対応した自動放送になっています。
京都の観光案内も放送されたりします。
多くが新録なようでしたが、携帯電話関連の注意放送(日本語)のみ
聞き覚えのある放送でしたww 甲陽・今津南線と一緒て…
復路の嵐山駅。
発車前から行列ができています。
当時3本あった梅田行きの快速特急の中で
京とれいんが使われる列車の乗車率が一番良かったみたいです。
5月14日以降の土休日ダイヤの日には
これから『京とれいん』が嵐山へやってくるのは、
おそらく貸切列車に使用される時のみとなるでしょう。
ちなみにこれが改造前の6300系。
『京とれいん』に乗った人は【新車】に乗っている気分、
もしくは新車だと信じている人が多いようですが、
実は約35年選手。大ベテランなんです。
最後に感想。
5月現在、未だ『京とれいん』の人気は衰えていないようです。
徹底的にお客様を観光気分にさせる工夫が随所にされていて、
阪急とアルナの本気を見た感じです。
特に京町家の③④号車。ここの人気は格別なようで、
いつか着席してみたいものです。
何年使われるのか分かりませんが、
末永く、大切に使われつつ
阪急のある種の目玉であってほしいと思います。
阪急で京都へ行かれる際はぜひ、京とれいんで。