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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

8年ぶりのダイヤ改正。

阪急宝塚線箕面線能勢電鉄線で、3月21日にダイヤ改正が実施されることが発表されました。

2006年10月28日以来、8年ぶりのダイヤ改正ということになります。

 

プレスリリースが発表されただけなので推測が多いですが、

速報版としてこの改正について分析してみます。

(ここでは阪急線のみを取り上げます。)

 

 

 

ダイヤ改正内容をャCントごとに紹介。

①朝の上り日生エクスプレスの増結を中止し速達化

川西能勢口駅での増結作業を廃止し、全区間8両編成での運転になります。

これによって1〜2分程度の速達化が図られます。

 

川西能勢口始発の『通勤特急』を5本新設。宝塚寄り1両を女性専用車に設定。

増結がなくなったことによる着席サービス維持及び向上のために始発の優等列車が設定されました。『通勤特急』種別自体は久々の復活となりますが、停車駅は運転区間のみで見ると現行の通勤急行と同じで、種別名の格上げとなります。

停車駅;川西能勢口、池田、石橋、豊中、十三、梅田

 

③通勤急行・通勤準急の種別廃止

列車種別の整理が行われ、『通勤急行』は『急行』へ、『通勤準急』は『準急』に統合されます。図式化すると、

現『通勤急行』→『急行』となり新たに蛍池に停車

現『通勤準急』→『準急』となって新たに岡町・曽根・中津に停車

ということになります。

『通勤急行』の設定廃止に伴って、雲雀丘花屋敷駅での増結作業も廃止されて所要時間が短縮されます。

 

宝塚線独自の種別『通勤準急』が消滅。

 

④日中時間帯において1分弱程度の所要時間短縮

ATSの更新によって駅進入速度が向上していることによる運転時分の短縮がようやくダイヤに反映されます。

 

以下はプレスリリースで明言されていないものの、結果的に起こる変化です。

⑤10両編成の列車の削減

通勤特急』が新設されるものの、『通勤急行』の廃止と『日生エクスプレス』の増結中止によって、結果的に宝塚線の10両編成の列車は上り『通勤特急』5本のみと大幅に減少することになります。混雑率の高い宝塚線ですが、8両編成に詰め込める程度の混雑になったとの判断でしょうか。下り列車に関しては全列車が8両編成となります。

 

⑥下り『準急』の運転

『準急』は朝ラッシュ時、両方向に運転されます。

停車駅が多いので、『普通』の運転区間含めてダイヤが気になるところです。

 

⑦宝塚〜川西能勢口は減量改正?

川西能勢口以東の増発はまずないので、本数維持のまま考え、16分サイクルに6本と考えると、

日生エクスプレス通勤特急川西能勢口から

箕面発の準急→石橋から

普通1本→豊中から

ということで宝塚→川西能勢口の本数は16分に2本ということになります。

現状、宝塚駅発で7時台後半に1サイクル3本運転(通勤急行・準急・普通)の時間帯があるので、若干本数が減ることになりそうです。

 

 

以下は私個人の考察です。

8年ぶりのダイヤ改正ということですが、現ダイヤをベースとして、

混雑緩和への対応と川西以東のサービス(?)強化をウリにした改正となっています。

対して末端区間が冷遇されてしまっているイメージです。

せめて新設の『通勤特急』へ、池田まで行けばすぐ乗り換えできるようなダイヤになってほしいものです。

箕面直通種別についても、停車駅が増えていますが、ラッシュ時間帯でもともとスピードが出ていないので所要時間は大して影響なさそうな感じです。

 

朝ラッシュ以外にもテコ入れされるのかわかりませんが、『Linea』が発行されるのが楽しみです。

 

今回の改正では、車両の動きが出てきそうです。

10両編成列車の削減によって増結車両に余剰車が出ることは確実です。

(現状の8仕業が4仕業程度になる模様)

すでに神戸線7000系から余剰中間車が出ているので、それらと組み合わせて支線に転属する車両が出てきそうです。

 

支線に散った3000系幕車も危うい?

 

また、宝塚線で途中駅での増結作業が全廃されることと、10両編成の『通勤特急』に女性専用車両が設定されることから10連の固定編成が出現するのでは…

などなど、考えが尽きません。

 

改正があと1年早ければ動きを追いかけることができたと思うのですが、

それは叶わなさそうで、他のクラスタの方にお任せします(笑)

 

久しぶりに身近な路線での大きな変化。

いろいろな意味で、春になるのが楽しみです。