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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

JR西日本 計画運休について

新年度に入って早々、地震の影響がこんな所にも広がってきました。

 

JR西日本からのお知らせです。

電車の運行に必要な『直流電動機ブラシ』という部品の製造工場が被災し、

また福島原発の近くにあるために操業再開が困難であり、

その部品を使用する車両が運行できなくなってくるために、

近畿圏では4月11日から、それ以外の管内各地では本日4月2日から、

昼間の時間帯に多くの路線で計画的に間引き運転をすることになりました。

 

改めて今回の災害と、原発事故の重大さを認識させられます。

予断を許さない状況が続いています。

 

とりあえず、運休がある路線の

これからの運転計画をまとめてみました。

 

 

 

『直流電動機ブラシ』という部品は、電車のモーターに電気を送る部品で、

主に製造時期の古い方の電車に使われています。

具体的には221系以前の車両になります。

そのため、この運休は、近畿など新型車両への置き換えが進んでいる地域では影響が少なく、地方へ行けば行くほど深刻になっているようです。

 

【近畿圏】4月11日より間引き運転

JR神戸線JR京都線琵琶湖線、JR宝塚線、JR東西線学研都市線阪和線関西空港線に関しては影響がありません。通常通りの運行がされる予定です。

 

大阪環状線

 奈良方面からの大和路快速の乗り入れが中止されます。

 そのため、一時間の本数が16本から12本になります。

 (京橋〜鶴橋〜天王寺は12本から8本に)

 

大和路線

 大和路快速の大阪への乗り入れが中止され、JR難波発着になります。

 また、JR難波〜王寺の快速が運休となります。

 そのため、一時間に快速8本普通4本→快速4本普通4本になります。

 

和歌山線(王寺〜高田)

 本数に増減はありませんが、JR難波行き快速は王寺折り返しになります。

 

おおさか東線

 本数が概ね半減します。

 一時間4本→2本 30分おきとなります。

 

奈良線

 221系使用の『みやこ路快速』が運休となります。

 9時台から17時台まで奈良〜京都の快速列車がなくなります。ご注意下さい。

 

嵯峨野線(山陰本線京都口)

 一時間に京都〜園部の快速1本と京都〜亀岡の普通1本が削減されます。快速の救済として普通1本が園部まで延長されます。

 本数は毎時2本になります。

 京都発の間隔は

 ・←40分→・←20分→・

 と揃っていません。

 

湖西線

 一時間に京都〜近江舞子の普通が1本削減されます。

 京都発の本数は新快速と合わせて

 毎時5本から4本に減ります。

 

【和歌山エリア】4月2日より間引き運転

和歌山線(和歌山〜高田)

 概ね和歌山〜粉河区間列車が削減されます。

 全区間通して一時間に1本となります。

 

紀勢本線(和歌山市〜和歌山)

 9〜15時台の全列車が運休となります。ご注意ください。

 

紀勢本線(和歌山〜新宮)

 和歌山〜紀伊田辺の列車が半減するほか、紀伊田辺〜新宮は5時間空く時間があります。南部では夕方にも運休が出ています。

 和歌山〜御坊が1時間間隔、御坊〜紀伊田辺が2時間間隔になります。

 また、京都・新大阪から南紀白浜方面への特急『くろしお』についても増結と予定していた臨時列車の運転中止が発表されています。

 

【福知山エリア】4月2日より間引き運転

山陰本線の福知山口と舞鶴線の一部に運休があります。

 特急『こうのとり』『きのさき』『はしだて』の増結・臨時列車の運転も取りやめ。

 

【北陸エリア】4月2日より間引き運転 特急は影響なし

北陸本線(金沢〜富山)

 金沢〜富山の一部と高岡〜富山の区間便が運休。

 1時間おきの運転になります。

 

北陸本線(富山〜直江津)

 富山〜泊・黒部などの区間列車を中心に削減され、概ね半分の本数に。

 富山〜糸魚川が1時間間隔、糸魚川直江津は2時間間隔になります。

 しかし、富山〜黒部は平日のみ、気動車に変更の上

 近い時間に救済の臨時列車が走ることになっています。確認下さい。

 

七尾線

 昼間の列車が半分に削減され、2時間おきの運転となります。

 

【岡山エリア】4月2日より間引き運転

山陽本線(相生〜岡山)

 和気〜岡山の区間列車が削減され、

 通して1時間に1本になります。

 

赤穂線(播州赤穂〜岡山)

 長船〜岡山の区間列車が削減され、

 通して1時間に1本になります。

 

山陽本線(岡山〜三原)

 日中は概ね半分に間引かれています。

 およそ40分間隔での運転になります。

 岡山〜倉敷についても乗り入れる伯備線も減らされているため、

 40分程度、列車の来ない時間もあります。

 また、夕方から夜にかけては普通列車は平常通りですが

 岡山〜福山の快速サンライナーが削減されています。

 

伯備線(岡山〜倉敷〜新見〜米子)

 日中の岡山〜備中高梁区間便を中心に削減され、

 倉敷〜新見でおよそ60〜90分間隔となります。

 特急『やくも』については増結が中止となります。

 

瀬戸大橋線(岡山〜児島)

 岡山〜児島の日中の普通列車のみ半減。

 普通列車だけ見ると2時間間隔になりますが、快速マリンライナーや四国方面への特急列車は平常通りの運行です。

 

宇野線(岡山〜茶屋町〜宇野)

 茶屋町〜宇野の日中の普通列車が半減。

 2時間間隔での運行になります。

 

福塩線(福山〜府中)

 福山〜万能倉の区間列車を中心に削減。

 府中まで通して概ね1時間間隔になりますが、2時間近く空く時間もあります。

 

【広島エリア】4月2日から間引き運転

山陽本線(三原〜広島〜岩国)

 10時頃から夕方17時台まで減便は続きます。

 白市〜広島〜岩国の普通列車を中心に

 特に間隔を揃えることもなく2本に1本程度の列車が運休になります。

 だいたい20〜30分間隔の運転になります。

 

呉線(三原〜広)

 もともと本数が少ないですがさらに削減され、

 1時間〜2時間20分間隔での運転になります。

 

呉線(広〜呉〜広島)

 一番減便がひどいと思われる路線です。

 これまで昼間、

 快速安芸路ライナー(広〜広島)毎時2〜1本

 普通列車(広・呉〜広島)毎時各1本ずつ

 の計3〜4本運転されていましたが、

 4月2日からは概ね広〜広島の普通が毎時1本のみになります。

 気動車代走も行われないようです。十分にご注意下さい。

 なお、土休日運転の気動車快速『瀬戸内マリンブルー』は運転されます。

 

可部線(広島〜可部)

 日中の本数がおよそ半減します。

 40分間隔での運転になります。

 

芸備線は非電化のため影響なし

 

【山口エリア】4月2日より間引き運転

山陽本線(岩国〜新山口〜下関)

 岩国〜南岩国の一部と、岩国〜新山口のおよそ2本に1本が運休。

 岩国〜新山口は60〜90分間隔での運転。

 新山口〜下関は夕方になっても運休が続き、

 100分程度空く時間もあります。

 間隔はバラバラで、およそ30〜100分間隔での運転になります。

 

宇部線(新山口宇部新川〜宇部)

 日中の本数はおよそ半減。2時間間隔での運転。

 深夜にも一往復削減されています。

 

小野田線(宇部新川〜雀田〜小野田)

 およそ2本に1本が削減されます。

 およそ80〜210分間隔での運転になります。

 夕方・夜間にも各1往復が削減されています。

 

小野田線(雀田〜長門本山)

 夕方最初の1往復が削減されています。

 雀田発7時25分の次は17時23分になります。

 

 

めちゃめちゃ長くなりましたが、これで全てです。

運行計画は今後さらに変更になる場合があり、

また、上記以外の路線にも何らかの影響があることと思います。

該当地域の方は駅の掲示などをよく確認して下さい。

JRおでかけネットにも、もっと詳しい情報があります。

 

新年度がスタートし、新しい環境での生活が始まる人も多いと思います。

この記事が何かの役に立てば幸いです。

 

西日本は部品不足での減便で済んでいるけれど

東日本は計画停電の影響で普段どおりの運行が難しいところや

復旧の目処がたっていない路線もあります。

 

日本という国の非常事態が長期化しないことを

願うばかりです。