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羽越本線キハの旅。【新潟・福島・山形の旅2019④】

2019年夏。青春18きっぷを利用した旅の3日目。

 

この日は、新潟を起点として白新線羽越本線を北上します。

引退を目前に控えた羽越本線で活躍する国鉄型キハに乗車しますよ。

 

 

2019年8月19日(月)

 

この日の移動行程。

羽越本線を北上し、山形県庄内地方の都市、酒田へ。

その後、陸羽西線で内陸へ入り、奥羽本線で米沢を目指します。

 

羽越本線、酒田までの行程は2012年春、

寝台特急日本海』に乗るため青森を目指した旅行記

全く同じダイヤをたどることになりますが、

7年の時を経て、いろいろと変わっていました。

 

 

jetstream7006.hatenablog.com

 

 ↑ 2012年当時の様子はこちらで。

 

 

 

白新線羽越本線の旅

2018年4月に一部が高架開業した新潟駅

大きく姿が変わっていました。

上越新幹線と同レベルの高さになったことで、

新幹線11番線と在来線5番線が平面乗り換え可能となり、

特急『いなほ』などで使われています。

 

しかし、2019年8月当時まだ全面開業に至っておらず、

在来線8・9番線は地上のまま使用されていました。

乗車する列車は地上の8番線から出発です。

 

 

新潟 8時54分 → 村上 10時03分 白新線羽越本線 普通 村上行き

 

乗車する列車はE129系の4両編成。

かつて新潟地区の電車は115系が幅を利かせていましたが、

それらをほぼ全て置き換えた新世代の電車です。

 

 

新潟都市圏で列車が頻発(20分間隔)するのは白新線内は約20分で着く豊栄までで、

それより先は約1時間ヘッドとなります。

 

新発田から羽越本線に入り、約1時間10分で村上駅に到着します。

 

 

村上駅は2面3線の構造ですが、乗り換えとなる列車が縦列に停車することがあるため、

ホームにこのような表示が。

現に7年前は縦列で停車したのですが、今回はホーム向かいの停車となりました。

 

なお、これより先の普通列車の運行は日中、3時間に1本程度と少なくなります。

 

 

村上 10時26分 → 酒田 12時39分 羽越本線 普通 酒田行き

 

羽越本線、村上より先の列車は架線下DC。キハ47形での運転です。

7年前は4両編成だったのですが、2両編成となっていました。

 

 

行先を示すサボが素晴らしい。

 

 

車内はこんな感じでまったりしています。

この雰囲気を味わいたくて乗りにきました。

 

 

村上以北の普通列車気動車で運転されているのは、

村上駅と次の間島駅との間に電流切替(直流←→交流)区間があるため。

2つの電源に対応した車両を造ると高価になるため、JR東日本はこの区間

対応した普通列車用の電車を投入しておらず、電力の影響を受けない

気動車での運行が続けられています。

 

新潟地区では最新の電気式気動車(GV-E400系)の投入を始めており、

国鉄型のキハ40/47/48形の運行は2019年度を以て終了する見込みとなっていました。

 

 

早速、日本海が近づいてきました。

 

 

海沿いの漁村を横目に列車は進みます。

 

 

道路挟んで海。

天気が良くてよかった。

 

海岸沿いに大きく様々な形の岩が点在する景勝地、『笹川流れ』は、

桑川駅越後寒川駅付近です。

写真撮ったはずなんだけどな…

 

 

山が海目前までせまっている地形のため、列車はよくトンネルをくぐります。

線路改良による廃トンネルもよく見かけます。

 

 

山形県に入り、小岩川駅

この年の6月に発生した山形県地震の影響で、屋根などに損傷した家屋が

しばらく多く見られました。

 

 

鶴岡駅が近づいてくると列車は内陸に入ります。

沿線の水田がこれまたきれいですね。

 

余目駅陸羽西線が合流し、最上川を渡ると、いよいよ酒田に着きます。

 

 

12時39分、定刻で酒田駅に到着しました。

 

 

酒田駅の車庫にもキハ47・48が停車中。

復刻塗装の車があって様々な塗色の車両がいます。

 

 

 

10分ほどあとから追いかけてきた、こんな列車を撮影。

 

 

新潟からやってきた臨時快速『きらきらうえつ』。

JR東日本に数多くいた485系改造ジョイフルトレインのうちの一つでした。

快速列車なので指定席券を買えば青春18きっぷで乗車できましたが、

このときの自分はキハ47を優先。

 

夏休みなだけあって多くの人が降りてきました。

 

種車の老朽化には勝てず、この列車もこの年9月末で運行を終了。

後継にはハイブリッド気動車による臨時快速『海里』が設定されています。

 

 

酒田を少しばかり観光。

3時間近く時間があるため、酒田駅を離れて少し観光します。

路線バスに乗って10分ほど。

 

 

山居倉庫。

米どころ庄内地方ならではの大きな「米保管庫」。

真っ黒な建物(表は白壁造り)と、ケヤキ並木のコントラストが四季を通じて綺麗で、

酒田のシンボルとなっています。

 

訪問当時は現役の倉庫として使われていたそうで。

公式ホームページによると2022年に使用を終了されたようです。

その歴史、129年。ひええ。

 

 

こちらが表の入口側。

建ち並ぶ建物のうち2棟は改良されて土産物店となり実際に入ることができました。

 

 

川を通じて積み下ろしが行われていたそうな場所。

 

川の側から。

この地域の歴史を感じられた山居倉庫でした。

 

 

このあと食べた酒田ラーメン。

煮干しベースの醤油ラーメンで、美味かった~~。

 

 

酒田の街。

アーケードにある噴水で小さい子たちが水浴びしていて、

平和な街だなーと思いました。

 

 

酒田駅に戻ってきました。

主に酒田駅以北で運用される701系電車。

この車両を見ると東北に来たな~と思います。(前にも同じこと言ってる)

 

 

留置されているE653系

特急『いなほ』で使用されます。『フレッシュひたち』から転用された際に

塗られた専用塗色がありますが、このように一部編成は一色塗りされています。

青は、これはこれで鮮やかでかっこいいかも。

 

 

酒田 15時28分 → 余目 15時45分 羽越本線 普通 村上行き

 

陸羽西線は3駅南の余目駅より分岐します。

酒田まで直通する列車もありますが、この時間は余目乗り換えのようで。

酒田までの行きと同じ車両でした。

 

 

余目駅に到着。これで乗るのは最後かな。

ありがとう新潟のキハ40系列。

 

 

陸羽西線の旅

 

余目 16時01分 → 新庄 16時51分 陸羽西線 普通 新庄行き

 

陸羽東線と共通のキハ110系で運行されています。

 

 

JR陸羽西線 路線データ

陸羽西線は、羽越本線余目駅奥羽本線新庄駅の間、43kmを結ぶ地方交通線

新庄駅山形新幹線と連絡して、山形県庄内地方への足となっています。

三分の二ほどの列車が余目側で、羽越本線酒田駅へ直通しています。

2019年のダイヤで列車は1日9往復。およそ2時間に1本程度運行されていました。

2022年5月から、並行する国道のバイパストンネル工事の安全確保のため、

約3年間の予定で列車の運転を見合わせており、バスによる代行輸送が行われています。

 

 

田園地帯を走行しますが、

だんだんと山間部へ入っていきます。

 

 

列車は最上川に沿って走行します。

並行しているこの国道47号線の改良工事(トンネル工事)の影響で

陸羽西線は一時、列車の運行を見合わせています。

付近の地盤があまり良くないための安全確保が理由だそうですが。

 

もともとローカル線の中では俊足であったイメージの陸羽西線ですが、

道路改良工事が終わったあとの、陸羽西線の運命やいかに。

 

古口駅。

新庄行き1本のみ線内を快速運転する快速『最上川』の停車駅となっています。

 

 

余目から50分で新庄に到着。

 

先日アップしたキュン♥パスの記事もそうですが、

この地方を旅するとよく通ることになる新庄駅です。

 

 

奥羽本線(山形線)の旅

新庄は、かなりソバである。

まだ新庄では食べたことないのですが、山形県は蕎麦が美味しいですよね。

 

 

新庄 17時22分 → 山形 18時35分 奥羽本線 普通 山形行き

 

今回は青春18きっぷ利用なので新幹線ではなく普通列車で。

当駅止まりでやってきた列車に増結をして、4両編成となります。

なんか見たことある画だな…と思ったら。

 

 

jetstream7006.hatenablog.com

 

 ↑ このときに利用したのと全く同じ列車でした。

北海道からの帰り道、2014年8月でしたが、5年前もしっかり増結していました。

 

 

夏休みで学生の利用は少ないものと思いきや、部活帰りなのか

山形に着く頃には満員で到着しました。

 

 

 

山形駅

 

 

その前回訪れた時と同じ蕎麦屋さんで。

『三津屋』さん。 美味い。

 

 

山形 20時49分 → 米沢 21時37分 奥羽本線 普通 米沢行き

 

米沢行きの普通列車719系5000番台。

狭軌用の719系0番台は消滅しましたが、

標準軌用の5000番台は2024年現在も運用が続けられています。

 

この時間なのですでに乗客は少なく、

クロスシートで悠々と米沢へ。

この日は米沢で一泊です。

 

 

ところでみなさんはこれを知っていますか?

 

 

 

その名も、しそ巻き。

カラッと揚げた青じそに、砂糖を混ぜた味噌を巻いたもの。

山形の郷土料理で、あやつにも、おつまみにもgood。

酒を飲む人ではないんですが、この地方出身の人に紹介されたことがあり、

自分で買ってみました。

おすすめです。

 

 

 

さて、次回は旅行最終日。

米沢を少し観光した後、米坂線から新潟方面へ抜けて帰路につきます。

新潟地区国鉄型車両乗り納めの旅。

お楽しみに。