学生時代の北海道・東北大旅行の3日目。
急行はまなすで北海道に上陸し、札幌駅からスタート。
3日目はいろんなところへ行ったので前後編に分けてお送りします。
朝の札幌。
急行はまなすを見送ったあと、時間まで札幌駅を行き交う列車を少し撮影。
まだ赤電こと711系が活躍していた頃。
朝ラッシュなので札幌駅にたくさん来ます。
現行塗装とリバイバル塗装の編成。
別の編成が分割作業を行っていました。
さて、いよいよ札沼線に乗車します。
2012年6月に電化され、他の路線と同じ電車が走っています。
住宅地の高架を行く札沼線。れっきとした札幌近郊の通勤通学路線である。
こまめに設置してある駅に停車しながら、約40分で石狩当別に到着。
石狩当別駅に到着すると、向かいのホームには
キハ40の単行が停車中。こちらに乗車。
終点の新十津川までは非電化路線となり、沿線の風景も様変わりする。
北海道医療大学駅を出発した後の車内。
各ボックスに一人という状況だ。
電化区間では毎時3本程度が運行されていたダイヤは
浦臼から先に到っては同3本(2014年現在)と先細りしていく。
この旅行のあと、2016年3月のダイヤ改正でさらに減便されて
なんと一日に1往復となってしまった。
午前中に単純往復するだけ。そんなダイヤにされてしまっては地元民であっても
使えるようなものではなく、沿線自治体の廃止承認を待って
今年、2020年5月7日に札沼線の北海道医療大学〜新十津川の区間が廃止となった。
緊急事態宣言によって4月17日からは同区間は終日運休扱いとされていたから
なんとも可哀想な最後であった。
JR北海道が「単独で維持困難な線区」を発表したのが2016年11月であるから
訪問当時はこんなにも早く廃止となるとは思いもしなかったものである。
非電化区間唯一の交換可能駅である。
約20分の停車時間でいろいろ撮影。
この列車と同じキハ40 400番台は冬期の地吹雪時の単行運行にも耐えられるよう
改造された超強力エンジン搭載車である。
石狩当別から1時間20分、浦臼に到着。沿線最後の大きめの町だ。
ここから先は1日3往復の超閑散区間となる。
沿線には石狩平野が広がるが、集落を除き人家はまばらだ。
良い天気でありながら単調な風景についうとうと……
新十津川に到着したことに気付いたのは、運転士さんの「着いたよー。」という一言だった。
連日の寝不足から眠りこけていた自分を、優しい運転士さんは起こしてくれたのだ。
ありがたや。
運転士さんにお礼を言って下車。
札沼線はもともと、名前の通り札幌から留萌本線石狩沼田までの路線。
1972年に廃止されたその線路の先には住宅が建っていた。
ようこそ新十津川へ。
新十津川という地名には奈良県の十津川村が関わっているのだとか。
一日三本の出発時刻表。
駅横にはミニ牧場(?)が。
風情にぴったりな新十津川駅。
折り返し列車の出発を待たずにこの地を後にします。
ここからは列車ではなくバスに乗車。
実は札沼線、石狩川を挟んで函館本線と比較的近い距離を並行しており、
バスに乗れば滝川駅に出られるのだ。
この方法で札幌へ出る地元民も多かったのかもしれない。
10分少々で滝川駅に到着。
函館本線の滝川以北は特急が頻発する一方、普通列車の本数がガタ減りする区間。
滝川 10;39→旭川 11;15 網走行き特急オホーツク3号
ということでこの先の行程を詰めるために特急課金です。
駅の数が少ないのに50km以上あるんですね……
特急で快適に旭川に到着。
後ろがスラントノーズの初期車でした。
今回はここまで。
ここからは、今回の旅で唯一(?)鉄道から離れて写真の町、東川へ。
さらにその後、留萌本線に乗車します。
その模様は次回。