ちょっと前の学生時代の旅行記です。
2015年3月の北陸新幹線の開業直前、劇的な変化を迎えつつある北陸・信越地方の
在来線を巡る旅。
2日目は大糸線完乗を兼ねて長野方面へ。
早朝6時半の魚津駅。
日が完全に昇りきる前に二日目の旅はスタートします。
ホームに入ると貨物列車が入線してきました。
北陸本線は金沢〜直江津が新幹線に並行する在来線としてJRから経営分離されますが、
貨物列車は変わらずにこのルートを経由します。
旅客の長距離輸送が新幹線へ移れど、物資の幹線はそのまま担うこととなります。
昨晩見たサンダーバードは夜間滞泊して朝の大阪行きへ。
早朝の気だるい雰囲気が漂う車内。
列車は新潟県へ入ります。
ちなみに、第三セクターは沿線の県ごとで設立され、
富山県会社と新潟県会社の境界は新潟県に入ってすぐの市振駅に設けられます。
しかし、新潟県側の「えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン」は閑散区間となる上に途中区間に架線電源切り替え区間(交直デッドセクション)がある関係で自社車両が気動車となり、運行形態が大きく変わるため、
折り返し設備のある泊駅で基本的に乗り換えが発生するようになります。
泊駅での分断によって両社の直通運転は朝夕などほんの一部に限定されるようになる見込みです。
糸魚川に到着しました。
この日は3月4日。
新幹線モニュメントのカウントダウンはあと10日を表示しています。
ここ、糸魚川駅も新幹線開業に向けて改装されましたが、
少し前まで大糸線を走っていたキハ52が施設に保存されています。(開館前でした)
その入り口には、糸魚川駅に隣接していた赤レンガ車庫の一部を移設しています。
えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインに使用される気動車が試運転を行っていました。
単行運転できるその姿がこの区間の地域輸送の厳しさを物語っているようです。
単行のキハ120でいざ大糸線へ。
チキンラーメンのパッケージに見えなくもないですが、
れっきとした沿線PRラッピングを纏っています。
岡山から転属してきたキハ120がそのままの塗装で活躍しています。
大糸北線の車窓は圧巻の魔境っぷり。
一級河川姫川沿い、周囲の山々からストンと落ちる谷沿いの険しい地形に
線路が敷かれ、並行して走る国道までも大部分がスノーシェッドに覆われています。
後面展望を楽しみました。
折り返し列車もある平岩駅。
車内はこんな感じで、旅行者しかいませんでした^^;
中土駅。
実は管理人の幼少期、ボーイスカウトの夏の遠征地がここ小谷村で、
この中土駅から道を上がったところにキャンプがありました。
アルプス登山の帰りに大糸線を利用し、その頃はまだキハ52で、
南小谷から一駅だけ乗ったよなあ…
…と、思い出したのでありました。
一時間ほどで南小谷に到着しました。
小谷村の玄関口、南小谷駅の駅舎。こぢんまりしています。
南小谷より先はJR東日本の電化区間でE127系にバトンタッチ。
3月ですがさすが長野といった具合で車窓は真っ白。
天気が良くなり木崎湖が映えて見えました。
松本から長野を通って新幹線ルートで北陸へ折り返します。
2日目後編へ続きます。