かなり久しぶりにこのコーナー。
『路線紹介』ということで、私がこの春まで少なくとも7年間お世話になった
阪急バスの西宮市内線のうち、
阪急甲東園駅から関西学院前を通って上ヶ原台地の住宅地を経て阪急西宮北口・JR西宮・阪神西宮駅へのアクセスを担う上ヶ原系統の路線を紹介します。
複雑に系統が入り組んでいてわかりにくい、
どれに乗ればJR西宮に早く着くの?
そんな新入生の皆さんのお役に立てればと思います。
(出身校がバレますねwww)
※追記。 2021年4月に大幅な系統再編がありました。
以下、最新の情報ではありませんのでご注意ください。
一般的な阪急バスの路線バスです。
上ヶ原系統には概ね大型ノンステップバスが充当されますが、一部ワンステップバス、ごく稀に中型ノンステップバスが充当されます。
写真のように行き先が幕表示の頃はわかりやすかったのですが、現在は幕装備の車は全てよそへ転出しており、全車がオレンジ色のLEDで行先表示を行っています。
上ヶ原系統の路線図です。
(阪急バスHPより抜粋)
経由地は系統番号によって決められており、
2010年7月以降は西宮方面が20番台、上ヶ原・甲東園方面が10番台と、上下方向でも番号が変わるようになりました。
あ、運賃は全線均一220円です。回数ICカードのhanicaがお得です。
以下にざっと系統を紹介します。
【 】甲東園〜関西学院前 学生輸送便。一般の方も乗車できます。番号はありません。
【21】【11】甲東園〜関西学院前〜上ヶ原六番町〜中村〜JR西宮〜西宮北口
☆一番本数が多いメインの系統。日中でも毎時4本が運行されています。
ちなみに平日朝ラッシュ時にJR西宮止めの【20】があります。
【22】【12】甲東園〜関西学院前〜上ヶ原六番町〜能登町〜西宮北口〜JR西宮〜朝凪町
日中2時間おき、夕方以降毎時1本運行。西宮北口以南へは日中の便のみ直通。西宮市役所や臨海部への貴重な直通系統です。西宮北口までわずかながら速いですが、JR西宮へは時間がかかります。
上ヶ原の住宅地を経由するのは以上の系統。これだけで上ヶ原系統の本数の三分の二以上を占めます。
次に、愛宕山を経由する系統群。
所要時間がわずかに短く、また、多くが阪神西宮に向かうのが特徴です。
【26】【16】甲東園〜関西学院前〜愛宕山〜能登町〜西宮北口〜JR西宮〜阪神西宮
日中2時間おきに運行。平日は阪神西宮へ別系統があるため西宮北口止まりです。
【27】甲東園→関西学院前→愛宕山→能登町→西宮北口→JR西宮→中村方面(以降【19】)
朝ラッシュ時に2本のみの亜種です。
西宮北口で客扱いを打ち切らず、引き続き別経路で折り返す直通サービス系統です。
ただ、需要はあるのかなあと思います(^^;)
【28】【18】甲東園〜関西学院前〜愛宕山〜中村〜JR西宮〜阪神西宮
阪神西宮へ最速の系統。平日の昼間に2時間おきに3本走ります。(【26】【16】と合わせて1時間間隔)
【29】【19】甲東園〜関西学院前〜愛宕山〜中村〜JR西宮〜西宮北口
朝夕ラッシュ時に1時間に1本走ります。
最後に、神戸女学院を経由する系統。2012年12月に誕生しました。
【25】【15】甲東園〜関西学院前〜神戸女学院西門前〜能登町〜西宮北口〜JR西宮〜阪神西宮
平日の日中に2時間おきに運行。
完全な2時間間隔のため、思ったほど女学院生は利用していないようです。
【14】阪神西宮→JR西宮→能登町→神戸女学院西門前→関西学院前→甲東園
平日朝に片方向のみ2本の運行。
西宮北口を素通りし、JR・阪神からの所要時間重視の通学系統です。
この両系統ともJR西宮始終着の区間便があります。
さて、ここで甲東園駅から【21】系統西宮北口行きに模擬乗車してみましょう。
甲東園のターミナルはこんな感じです。
駅の西側に乗り場があり、関西学院前行きが待機しています。
関西学院前行きは時間帯にもよりますが10分に1本程度運行。
だいたい今津北線の宝塚行きが到着した3分後に出発します。
8時台や10時台には続行便があり、これと通常の系統で登校する学生を捌いています。
かなりの本数が出ますが、雨の日やテスト前には多くの学生が押し寄せバスが足らなくなります。ぜひ余裕のある登校を。
甲東園を出発すると、甲東園に回転場がない関係で200Mほど北に迂回してから上ヶ原へと坂道を一気に上ります。学園花通りと呼ばれています。
この区間、急坂・急カーブが続きます。
運転士同士の無線を駆使して決められた場所でのすれ違いを行うなど、かなり苦労して運行されています。バスが何もないところで止まったらすれ違いだと思ってください。
坂道を登りきると、関学への目抜き通り。
今年はもう散りそうですが、桜がきれいです。
バスで約6分、徒歩約15分で関西学院前に到着します。
開校日はかなり乗客が入れ替わります。
学生便はここで折り返し。下りになる関係でほとんどは回送で甲東園へ戻ります。
ここで愛宕山方面へ向かう系統と別れ、上ヶ原六番町方面へと進みます。
【21】系統には授業実施日の夕方のみ関西学院前始発の便が2便あります。
広い関西学院の敷地に沿って走り、上ヶ原停留所へ。
学生会館やG号館はこちらの方が近いかもしれません。
敷地から離れると上ヶ原六番町。
第二フィールドや寮が近いです。
上ヶ原周辺は道が狭いのに交通量が多いです。対面通行ですが1.5車線ほど。
運転士さんのハンドル捌きは神業です。
上ヶ原南口まで来ると一応片側1車線ずつくらいの広さに戻ります。
ここから広田方面へと下り坂へ。
一ヶ谷町を過ぎ、坂を下りて川沿いのみたらし通りに入ると大社町です。
ここまでのバス停では日中でもかなり利用客が多く、この時点でバスが一杯になることが多いです。
上ヶ原六番町経由路線に阪神西宮行きがないのはこれが影響しているのかもしれません。
みたらし通りを進んで広田神社前を過ぎると高座橋です。
愛宕山経由の路線とここで合流します。
市立体育館の最寄である市民運動場前の先で国道171号線と交差。
この交差点で渋滞が起きるため、バスは遅延ぎみになります。
能登町経由便は171号線へ。その他系統は南へ直進します。
税務署や警察署最寄りの中村を過ぎ、JR神戸線にぶつかると大きく左へ曲がってJR西宮駅へ。
手狭な北側ターミナルに入ります。(よく乗り場の取り合いが起きます)
朝夕ラッシュ時間帯の西宮北口行きはロータリーに入りません。
阪急利用者は甲東園へ出るためか、バス利用者の多くがJR西宮で下車します。
近年のダイヤ改正でラッシュ時にJR西宮止めの便が増えました。
【21】系統も朝ラッシュ時の半分はJR西宮止めの【20】系統として運行されています。
芦原町、両度町を経て終点の西宮北口に到着します。
所要時間を以下にまとめました。(交通事情や時間帯で前後します)
【 】甲東園→関西学院前 約6分
【21】【11】【22】【12】甲東園→上ヶ原六番町 約10分
【21】【11】大社町〜JR西宮 約10分
【21】【11】関西学院前〜JR西宮 約20分
【25】【15】関西学院前〜神戸女学院西門前〜西宮北口 約13分
【14】JR西宮→神戸女学院西門前 約11分
【22】【12】上ヶ原六番町〜西宮市役所前(阪神西宮駅東) 約40分
ということです。
22系統など、西宮北口を挟むと時間調整が入って所要時間が延びる傾向があります。
うまいこと系統を見分けると便利に使えるはずです。
かなりの長文になりましたが、いかがでしたでしょうか。
このコーナー、次回をお楽しみに。