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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

さようなら485系

JRグループダイヤ改正特集②

 

2011年3月12日、九州新幹線の全線開業によって、

在来線の特急網に大きな変化のある九州。

 

3月11日をもって、

新幹線が完成する区間を走っていた特急

リレーつばめ』全便と『有明』のほとんどが廃止され、

それに使われていた車両によって

九州の485系が全廃されることになりました。

 

※3月中旬に書いた記事です

 

 

写真は2010年夏、宮崎の大淀川橋梁にて。

決していい天気ではありませんが(^^;

 

引退はわかっていたのにどうして近くで撮らなかったのかな…

 

九州の485系の歴史は、1965年に名古屋〜熊本を結ぶ特急

『つばめ』が481系で運転され始めたことに始まり、

山陽新幹線が伸びてくるごとに西に移動しながらも

山陽から九州への特急に使われてきました。

新幹線が博多までできると九州島内全域の電車特急で使われました。

JR九州の誕生時には300両以上が在籍していましたが

2001年3月以降は南九州でのみの活躍となっていました。

最後まで残ったのは大分と鹿児島に計73両。

全て日豊本線の特急に使われてきました。

・『にちりん』(別府・大分〜宮崎空港 中津〜大分)

・『ひゅうが』(延岡〜宮崎空港)

・『きりしま』(宮崎〜鹿児島中央)

その他にも

・着席定員制ライナー『さわやかライナー』『ホームライナー

・宮崎〜宮崎空港普通列車

などにも使われていました。

 

ダイヤ改正をもって宮崎・鹿児島地区から全面撤退となります。

 

 

大淀川を渡る485系。

九州の485系は、JR化後に基本的に真っ赤に塗られ、

『RED EXPRESS』の愛称がついています。

2010年夏は学校関係の行事出席で宮崎を訪れていて、

宮崎から大分へも『にちりん』を利用。

国鉄色の編成でした。

宮崎駅の混雑と、遅れによる大分駅の慌ただしさで撮影はできませんでした…

この国鉄色の編成はイベント用にしばらく残されるようです。

 

以下は発掘した古い写真です。

それゆえ私が写っているので修正かけてますが…

 

2006年夏 『RED EXPRESS』編成の『きりしま』。

同じ年『KIRISHIMA EXPRESS』色の『きりしま』。

 

私の父の実家は宮崎にあり、帰省で宮崎へ行くため、

九州の485系も私にとって身近な存在でした。

私が九州で485系に乗ったのは普通列車を除いて3回。

先述の2010年夏の『にちりん』で宮崎→大分、

上の写真の時の『きりしま』で鹿児島中央→宮崎、

そして、おそらく10年ほど前に

当時の『にちりん』5号で小倉から宮崎まで乗り通したこともありました。

私の宮崎行きは昨年より前は3年ほど空いたため、

あまり記録できずにいました。

 

このダイヤ改正で『雷鳥』と九州の485系が引退することで、

近畿以西から定期運用をもつ485系が姿を消すことになります。

 

また、否めないことですが、

ダイヤ改正後、南九州の特急列車は格段に設備がよくなります。

利用者にとって喜ばしいことではあると思いますが、

それまで支えてくれた485系のことも忘れずにいてください。

 

今までありがとう、そしてさようなら。

九州の485系。

 

【蔵出しおまけコーナー】

2007年夏 特急『かもしか』

青森と秋田を結んでいましたが、

2010年12月、東北新幹線新青森まで開業したときのダイヤ改正で廃止。同じ区間の特急は『つがる』になり、写真の車両は定期運用を離れました。

グリーン車の冷房は家庭用エアコンでした(^^;

 

2011年3月以降も定期で残る485系の特急は

・『白鳥』(函館〜新青森)

・『つがる』(青森〜大館・秋田)

・『いなほ』(秋田・酒田〜新潟)

・『北越』(新潟〜金沢)

のみとなります。

 

青森の全車と新潟の一部の編成は大規模リニューアル車。

国鉄色で残るのは新潟の一部の編成と金沢の波動用489系ボンネット編成一本のみとなります。

 

【あんまり関係ないおまけ】

日豊本線普通列車475系。

南九州の元急行型の普通列車は2007年3月で終了しました。