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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

磐越東線・常磐線北部区間に乗る。【南東北を巡る旅2023③】

青春18きっぷを利用した昨年の旅行記、2日目の後半です。

水郡線で郡山に出たあと、磐越東線でいわきへ。

さらに常磐線原ノ町・仙台方面へと北上していきます。

常磐線東日本大震災原発事故を経て最後に復旧した区間を行きます。

 

 

2023年8月12日(土)

 

懐かしい表記の駅名標が残る郡山駅

 

 

郡山 13時24分 → いわき 15時00分 磐越東線 普通 いわき行き

 

磐越東線普通列車に乗車します。

キハ110系の2両編成で、座席は埋まり立ち客が出る状態でした。

 

 

磐越東線 路線データ

福島県郡山駅から太平洋側のいわき駅を結ぶ85.6kmの路線。

郡山より会津若松、新津へ向かう磐越西線の対となる路線で、普通列車のみ運転の

地方交通線です。路線のほぼ中間の小野新町駅より郡山側が運転本数が多く、

1~2時間に1本の運転で、小野新町を超える列車は1日6往復の運転となっています。

(小野新町で乗り換えとなる列車を含む)

ゆうゆうあぶくまライン』という愛称が付けられています。

 

 

しばらく座れなかったんですが、お盆なので仕方ない。

全人類実家に帰ってんのかといわんばかりに、各駅で旅行かばんを持った人が降りていきます。

精算対応等で小野新町駅には2分遅れて到着。

小野新町から先はこれが5時間ぶりの列車です。

 

夏井駅より先、山間部に入ります。

写真は川前駅の集落。

 

福島県中通り浜通りとの間には山が横たわっており、

列車は深い山の中を進みます。

 

小川郷駅あたりから、夏井川沿いに開けた平地に出ます。

朝夕には小川郷~いわきの短区間列車もあります。

 

平地を疾走。列車はまもなくいわきに着きます。

 

 

郡山から1時間36分。常磐線と接続する いわきに到着。

駅名標はなぜだか4方向に分かれていますが、3方向にしか路線はありません。

 

 

常磐線に乗り換えして、さらに北上していきます。

 

 

いわき 15時19分 → 郡山 16時38分 常磐線 普通 原ノ町行き

 

E531系の5両編成。

 

安全確認用の車側カメラが設置されています。

ワンマン運転の準備だろうなと思ったら案の定、

2024年3月16日のダイヤ改正から、ワンマン運転が行われているようです。

 

仙台行きの特急『ひたち』が遅れていたため、4分ほど遅れていわき駅を出発しました。

 

 

となりの草野駅に、波動用のE653系(国鉄色風)が留置されていました。

 

四ツ倉駅

この辺りの駅はホームの長さに対して発着する列車が短くなったので、

使用する部分のみ嵩上げされて、それ以外は柵がされるなどして入れなくなっています。

 

 

四ツ倉駅を過ぎると海岸に近い位置を走行します。

 

車窓から見える太平洋。

 

いわき駅から22分。広野駅

いわき近郊の輸送はここまでのようで、日中半分の普通列車が折り返します。

これより先、震災関連の被害があった区間で、常磐線で最も本数が少ない区間

11往復の普通列車と3往復の特急列車が走ります。

日中の普通列車は3時間ほど間隔が開くことがあります。

 

線路の海側に土地がありますが、何もありません。

 

2019年4月20日に新しく開業したJヴィレッジ駅。

震災後に建設されたサッカー等のスタジアム・トレーニング施設最寄り駅。

上下線がY字状に分かれる位置にあり、その空間を活かして、

観客が滞留するスペースを生み出しています。

 

竜田駅。一時、いわき方に折り返しとなっていた駅。

駅は橋上駅舎となりました。

 

向かいのホームの手前側、2番線は通過列車のみの使用という運用に。

 

この森の奥に、爆発は免れた福島第二原子力発電所があります。

 

富岡駅。

津波により流失した駅で、現在も駅より浜側には何もありませんでした。

特急『ひたち』が停車します。

当駅~浪江駅が2020年3月14日に最後に運転再開となった区間です。

 

夜ノ森駅

島式ホームの当駅を囲う土手に咲くツツジが有名であった駅。

除染の関係でほとんどが伐採されたものの、再生の傾向が見られるようで。

 

大野駅

単線の棒線駅として復旧しています。

大野・双葉・浪江と3駅連続で特急『ひたち』停車駅となっています。

 

天候が悪化してきました。

この辺りが福島第一原発に近い区間

 

大野~双葉間は、複線だったものを単線で復旧し、もう一線を緊急用道路として整備しています。

 

浪江駅。

どうも駅前に活気が見えません。

人の立ち入りが出来るようになっても、

本当の復旧はまだまだ先のように見えてしまいました。

列車の乗客も非常に少なかったです。

 

建物が少ない沿線。

 

小高駅。

駅前がソーラーパネルとなっています。

除染の関係か駅名標が外に…

 

 

非常に寂しい区間を抜けて、列車は原ノ町駅へ。

列車は数分遅れていましたが、接続はとってくれるということで。

 

 

原ノ町 16時40分 → 岩沼 17時48分 常磐線 普通 仙台行き

 

仙台行き 701系普通列車に乗り換え。

 

この区間のうち相馬~浜吉田間は津波による被害の大きかった区間

一部区間が内陸へ移設されて復旧しています。

 

津波によりE721系の列車もろとも流失した新地駅は少し内陸へ移設して再開。

上下列車の交換。

 

内陸へ線路はカーブを描きます。

 

 

 

 

1kmほど内陸に移り、高架となった山下駅付近。

新駅付近に新しい住宅地ができていました。

 

 

浜吉田駅付近で線路は元の位置にもどり、平野を快走。

阿武隈川を渡って、岩沼駅東北本線と合流します。

 

 

常磐線、まだ全線乗車なっていないのですが、

次は仙台ひたちで乗り通したいと思いました。

 

 

広い構内を持つ岩沼駅

この日は仙台には向かわず、福島へ戻ります。

 

下り仙台方面の時刻表。

常磐線東北本線が合わさり、さらに名取からは仙台空港アクセス線も加わるので

特に朝の仙台近郊はかなり高頻度で運転が行われています。

 

いったん改札を出ました。

 

松尾芭蕉さんがいました。

 

40分待つのも暇なので先発の白石行きに乗車します。

 

岩沼 18時13分 → 白石 18時39分 東北本線 普通 白石行き

 

E721系の豪華6両編成。

 

岩沼から26分で白石に到着。

昼間はこの駅で系統分割が行われています。

 

この日は白石で夏祭りがあったようで、ここまでかなり乗車がありました。

 

 

白石 18時54分 → 福島 19時28分 東北本線 普通 福島行き

 

続くこの列車もE721系の6両編成。

 

この列車は見事なまでに空いていました。

 

 

福島に到着。これにて2日目は終了。

 

翌日は、福島県内の私鉄路線、福島交通阿武隈急行に乗車します。

お楽しみに。