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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

石北本線の旅。【ほぼ普通列車で道東一周⑤】

三泊四日の道東一周旅行、いよいよ最終日です。

網走から石北本線に揺られて旭川へ。

そこから新千歳空港までの帰路です。

北見からは特別快速きたみに乗車します。

 

 

2024年8月24日 (土)

 

網走 8時43分 → 北見 9時43分 石北本線 普通 北見行き


北見行きの普通列車はH100形の2両編成。

石北本線には段階的にH100形が導入されてきましたが、H100形統一となったのは今年、2024年3月ダイヤ改正のことです。

 

網走駅を出発。

この日は日程でいちばんの良い天気のようです。

 

列車は内陸に入り、しばらく網走湖に沿います。

 

林の中を走ります。

 

網走から18分、特急停車駅の女満別

 

 

およそ空港最寄り駅とは思えない風貌の西女満別駅。

オホーツク女満別空港がすぐ近くにあります。

 

美幌駅。

南へ向かって相生線が分岐していた駅です。

ここから多くの若者の乗車がありました。

このへんの人は遊びに出るなら北見なんですかね。

 

沿線には畑が多いです。

 

 

じゃがいもとか玉ねぎとか作ってそう。

 

網走から50分。端野駅から北見市街地。

 

北見駅手前は高架となっています。

町の規模が大きいですね。

 

網走から1時間で北見に到着。

乗り継ぎ時間が40分ほどあります。

 

北見はカーリングの町。

 

地図が都会やなあ。

 

北見駅には貨物駅が併設されています。

農産物を多く取り扱っているようです。

 

北見 10時26分 → 旭川 13時49分 石北本線 特別快速きたみ 旭川行き

 

こちらも例に漏れずH100形化された特別快速きたみ。

1日1往復運行され、特急『オホーツク』『大雪』を補完する長距離列車です。

10年前と比べるとダイヤが1時間ほど繰り下がっています。

 

車内も普通のH100形。

車内は思ったほど混み合いません。

ボックスシートに1人いるかいないかといった状況で、数えたら20人ほどでした。

先頭車両は観光ラッピングの車両で椅子のモケットが異なります。

 

北見駅を出発し、右に曲がってすぐに地下へ。

連続立体交差事業で地下に掘られた北見トンネルを抜けます。

 

隣の西北見駅はまだ住宅地の中。

特別快速といいつつも序盤は細かく駅に停車していきます。

上川までに通過する駅は西留辺蘂・瀬戸瀬の2駅だけだったりします。

これまで通過していた利用の少ない駅は廃止されていっているのも一因です。

 

田んぼを横目に軽快に走ります。

 

北見から14分、相内(あいのない)駅。

 

平地なので牧場・農地が多く見られます。

 

北見から24分、特急停車駅の留辺蘂

 

隣の西留辺蘂駅を通過。

一面一線のみの駅ですが、ここで人里が途切れるのか折り返し列車が設定されています。この駅だけ通過することを注意するアナウンスがあったのは利用がまだ比較的ある駅だからなのでしょう。

 

山中に入り金華信号場で特急オホーツク1号と行き違います。

この特急が遅れていたため、この列車も8分ほど遅れを出します。

2016年3月ダイヤ改正で駅としての営業を終了した信号場です。

 

常紋信号場跡を通過。

人柱伝説の残る常紋トンネルを通過します。

 

生田原・安国と停車し、北見から1時間12分ほどで遠軽に到着します。

ここでスイッチバックをするため進行方向が変わります。(折り返して右方向の線路へ)

 

かつて名寄本線が北へのびていたため、このような配線となっています。

折り返しのためもともと8分停車時間があり、出発するころには2分遅れにまで短縮。

 

遠軽で乗客の動きがあったため車両を移動。

観光仕様車両の1人掛ボックスシートへ着席。モケットはこんな感じです。

降車もあれば乗車もあり、2両で25人ほどになりました。

休日でこれでは少ないな…

 

遠軽を出ると、またしばらくは農地の見える平地を走行します。

 

瀬戸瀬駅を通過します。

遠軽~白滝の普通列車は一日4往復で、料金不要列車はこの列車が始発なので、

この瀬戸瀬駅にはまだ上り列車は停車していないことになります。

 

だんだん山がせまってきて、平地が狭まります。

丸瀬布に少し町があるくらいで、人家稀な地域に入っていきます。

 

下白滝信号場で遠軽行き普通列車と行き違い。

ここも2016年3月ダイヤ改正まで駅があった場所。

 

山中に入り、湧別川に沿って走ります。

 

北見から約2時間。白滝駅に到着。

次の上川駅までは37.3km離れており、在来線では一番の駅間距離。

間に5つの廃駅・信号場を挟みます。

ここを超える普通列車は『きたみ』を含めて一日2往復のみです。

(特急は4往復が運転。)

 

畑なのか何かわからない緑を見ながら白滝を出発。

 

奥白滝信号場を通過。2001年廃駅。

 

勾配に加えて急曲線の連続で、難所だったんだろうなと。

時折見える真新しい高速道路の高架を見ると旧態依然の鉄道の時代遅れ感が目立って複雑な気持ちになります。

 

落石などの危険箇所は覆道のようになっています。

 

中越信号場を通過。こちらも2001年廃駅。

 

峠を越え下りに転じると列車はスピードを出します。

いやあ、この区間ほんとに家というものを見ませんでした。

 

北見から約2時間半。定刻で上川に到着。

これより先は平地となるため列車の本数も復活し、2~3時間に1本となります。

普通列車(各駅停車)の本数が増えるため、旭川まで快速運転。

途中、当麻のみに停車します。

それでも車内の乗車率はさほど変わりません。

 

線形の良い区間を順調に飛ばしていきます。

 

…と思えば2駅目の中愛別駅で列車交換のため運転停車

 

畑の多い北海道らしい風景を見ながら快走。

特別快速らしい走りをします。

少しずつ家も増え、旭川市内へ。

 

新旭川駅で宗谷本線と合流。

 

高架の旭川駅へと滑り込みます。

 

北見から3時間23分、定刻で旭川駅に到着。

長時間の乗車お疲れ様でした。

 

 

旭川からは特急課金します。

函館本線旭川口の普通列車が不便な上、ネット予約で半額程度でチケットが買えるお手軽さもあるためです。

早く空港着いてしまいたいのもありますし。

 

旭川 14時30分 → 札幌 15時55分 函館本線 特急カムイ28号 札幌行き

 

旭川~札幌には2種類の電車特急が走っていますが、今回は車両が新しい方の

789系1000番台使用の特急『カムイ』に乗車。

 

普通車指定席の車内はこんな感じ。

 

しかし、同じ指定席でも4号車の座席は仕様が異なります。

現在は運用されていませんが、快速『エアポート』に使用されていた時期があり、

その名残で4号車はUシートとされ、少々設備がグレードアップしています。

(指定席の拡大で4号車以外にも指定席が広がってしまったという背景もあります)

 

4号車の車内はこんな感じ。

広めのシートピッチ、可動式枕、コンセントがあることなどの違いがあります。

乗り得は4号車!

なお、特急『カムイ』にグリーン車の設定はありません。

 

4号車の座席を確保していましたが、座席の違いを知ってか知らずかインバウンドさんがたくさんいて非常に賑やかな車内でした。

 

 

滑るようななめらかな走りであっという間の1時間25分で札幌へ。

 

 

少々お土産を調達するなどして、新千歳空港へ。

 

 

札幌 16時48分 → 新千歳空港 17時27分 千歳線 快速エアポート142号 新千歳空港行き

 

数を減らし始めている721系に当たりました。

クロスシートで快適に空港へ。

 

平和駅を過ぎ函館本線と分かれます。

 

2024年3月ダイヤ改正千歳線のダイヤが大幅に変わりましたが、

特別快速・快速・区間快速のエアポート6本建て運行は日中のみなんですね。

札幌16時台以降は従前の快速のみ約12分間隔での運行です。

 

 

空港に到着。

道東一周の大旅行が終わりました。

 

行ってみたかったお店にようやく行くことができました。

えびそば『一幻』。 えび!!

 

 

10年ぶりの道東一周旅行、車両は変わってしまっていましたが、

変わらず北海道ならではの車窓を楽しむことができました。

 

 

次回は四国のみぎしたへ行ってきたお話。

お楽しみに。