2019年夏、青春18きっぷを利用した旅の4日目にして最終日。
その後は日本海側ルートで関西へ帰ることとなります。
越後線では、風前の灯火となっていた
新潟地区の115系電車に乗車しますよ。
2019年8月20日(火)
この日の移動ルート(一部)。
米沢をちょこっと観光。
この日は出発が少し遅いため、
米沢を少しだけ観光します。
米沢駅からバスで数分。
米沢って、立派な城下町だったんですね。
この地を代表するブランド牛、米沢牛の恩人だそうです。
上杉鷹山公の像。
困窮・崩壊寸前の米沢藩を復興させた江戸時代随一の名君として
紹介されています。
橋を渡ってお堀の内側、旧米沢城内へ。
ここが上杉神社。
奥に拝殿があります。
近くには米沢と上杉氏の歴史博物館や、土産物店など
スポットがまとまっていますので、
米沢で時間があるときにはぜひ。
米坂線の旅。
列車外観の写真がありません。
米沢 10時29分 → 坂町 12時25分 米坂線 普通 坂町行き
列車はキハE120形の2両編成。
写真はおそらく山形鉄道線と連絡する今泉駅構内を進行中の写真。
JR米坂線 路線データ
米坂線は、奥羽本線米沢駅と羽越本線坂町駅の間、90.7kmを結ぶ地方交通線。
新潟から山形県置賜地方・山形市方面への最速ルートとなっています。
2019年のダイヤで、全線を直通する列車は1日5往復。
一番少ないところで列車は6往復の運転となっています。
米沢へ向かうほど列車の本数は増え、今泉・羽前椿で折り返す列車があります。
米沢駅時点では12往復(うち1往復は間隔が開く日中に土休日のみ追加運転)。
2022年8月の集中豪雨により被災し、2024年7月現在も今泉~坂町で列車の運行が
見合わせられており、バス代行輸送が行われています。
ここも利用が相当厳しい路線のようで、すぐ復旧工事が行われず、
存廃や復旧方法について地元自治体と協議が行われています。
路線が平野部にあるのはここまでで、これより山間部に入ります。
利用客に差があるのか、この駅で折り返す列車も設定されていました。
手ノ子駅~羽前沼沢駅の間でひとつ峠を越えて、
同じ西置賜郡の小国町に入ります。
このあたりも豪雪地帯です。
今泉~羽前椿~手ノ子駅間で並行する白川が氾濫したことで、
土砂流入や橋梁崩落が起き、復旧が難しくなっています。
小国でいったん町となりますが、
それ以外は山間部や川沿いを走行する路線です。
小国の先から並行する荒川。
途中に大きな町もなく、観光資源も乏しく、
軌間の違いで米沢から山形方面へ直通列車の運行ができないことから
観光列車の運行も厳しそう。
そんな中での復旧となるため、全て従前通りの復旧は厳しいか。
只見線のような上下分離方式での復旧が精一杯かな…と思われますが、
今後の動きに注目していい路線です。
米沢から約2時間で、羽越本線と合流する坂町に到着。
このキハE120形も新潟地区での運用を終了し、只見線へ転属したため
この姿は見納めとなっています。
坂町 12時38分 → 新潟 13時36分 羽越本線・白新線 普通 新潟行き
新潟 14時23分 → 吉田 15時21分 越後線 普通 吉田行き
E129系2両編成のワンマン列車に乗車します。
列車はかなり混雑していました。
JR越後線 路線データ
越後線は、新潟駅から吉田駅を経て柏崎駅まで83.8kmを結ぶ地方交通線。
弥彦線と接続する吉田駅で運転系統が分離されていて、ほとんどの列車で乗り換えが必要となっています。
新潟近郊の利用が多い区間、内野までは日中も20分間隔で運転され、
内野以遠吉田までは毎時1本程度の運転。
吉田~柏崎はさらに利用の少ない閑散区間で、日中は3時間ほど間隔が開くことがあります。
越後線を走る115系に乗車。
新潟から約1時間で吉田に到着。
弥彦線と交わるジャンクション駅です。
その先、柏崎へ向かうにも乗り換えとなりますが、
思ってもいない列車が停車していました。
柏崎行きの列車は、新潟地区にわずかに残る国鉄型電車、115系だったのです。
特に運用を調べていたわけではなかったので驚きました。
見慣れない塗装をしていますが、旧型国電時代の新潟色を復刻したものだそう。
当時、115系は3両編成7本のみが残存していて、
現行塗装2種、復刻塗装5種と全て異なるカラーリングで運用されていました。
新潟 14時23分 → 吉田 15時21分 越後線 普通 吉田行き
1000番台3両のN40編成。
新潟駅の高架化の際に保安装置(ATS)が変更になったことで、
対応できない新潟生え抜きの115系は全て廃車され、
近年長野より転属してきた編成のみが残っています。
駅に佇む115系。
ドア半自動扱い時は、手で開け閉めするようになるため、
ドアが半開きになっています。
新旧の並び。
定刻で吉田駅を出発しました。
列車はめっちゃ空いていました。
車内はこんな感じ。
化粧板も薄緑色で、内装がそんなに更新されていない編成のようです。
オリジナルのボックスシート。
水田地帯の単線をモーターを響かせて駆けます。
人がいないので存分にオタクできて最高です。
この窓枠から見える景色が最高なんですよね。
吉田から30分ほど。
出雲崎駅で列車行き違いのため停車。
そんな車内で、新潟駅で買った駅弁をいただきます。
美味い。
お弁当箱が似合う車内。
柏崎駅が近づくにつれて少しだけお客さんは乗ってきましたが、
混雑することはありませんでした。
吉田から1時間12分で吉田駅に到着。切り欠きホーム0番線に到着。
貴重な国鉄型に揺られる幸せな時間でした。
新潟地区の115系は、少数ながらもそれから数年持ちこたえ、
E129系の増備再開に伴い2022年3月に全ての編成が運用を終了しています。
関西への帰り道。
柏崎駅全景。
駅北側には、菓子メーカー ブルボンの本社があります。
柏崎 17時00分 → 直江津 17時32分(定刻) 信越本線 快速 直江津行き
信越本線を西へ。
長岡からやってきたE129系の快速列車に乗車。
途中、柿崎・犀潟にのみ停車します。
列車は5分ほど遅れていて、爆速で回復運転をしていました。
ほぼ遅れを取り戻して直江津に到着。
直江津 17時33分 → 糸魚川 18時15分 えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン
普通 泊行き
旧北陸本線の第三セクター、えちごトキめき鉄道の普通列車でさらに西へ。
新幹線連絡の都合、糸魚川まで先回りします。
引き続き、日本海沿岸を走行。
難所である親不知や、トンネル駅の筒石など、
車窓がワイルドな区間です。
40分ほどの乗車で糸魚川に到着。
乗り継ぎに少し時間があったので駅前へ。
駅正面から海が見えます。
北陸新幹線に乗車します。
新幹線ホームはガラス張りで、眺めが良くなっています。
糸魚川 18時48分 → 金沢 19時38分 北陸新幹線 はくたか571号 金沢行き
長野以遠各駅停車タイプの『はくたか』で金沢へ。
当然ながら、当時北陸新幹線は金沢まで。
金沢 20時06分 → 米原 22時01分 北陸本線 特急しらさぎ66号 米原行き
大阪へ帰るのに、何を血迷ったか『しらさぎ号』に乗車しました。
米原行きの最終特急です。
681系特急型電車、6両編成で運転。
時間帯が時間帯でしたので、車内はガラガラでした。
敦賀以遠でいうと最終に近い特急なので停車駅が多く、
小松・加賀温泉・大聖寺・芦原温泉・福井・鯖江・武生・敦賀に停車。
車内放送のメロディーが『北陸ロマン』でなく『サンダーチャイム』であったり、
『サンダーバード』とは雰囲気の異なる列車でした。
名古屋行きであればもう少し人は乗っていたのかな…?
米原 22時14分 → 大阪 23時38分 琵琶湖線 新快速 姫路行き
旅の〆はやっぱり新快速。
車庫に引き上げる681系との並びです。
青春18きっぷの利用も再開。
ちょっとでも節約したかったんだろうけど行程が若いな…(苦笑)
ということで、休日おでかけパス+青春18きっぷ3日分、4日間の
次回からはまた別の旅行記を公開します。
お楽しみに。