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各駅停車の行先は… 鉄道旅行記中心のブログです。

鹿児島の市電・バスに乗車【西・南九州紀行②】

7月中旬、もうすぐ新幹線が開業することで話題の九州へ行って参りました。

全てのJR九州在来線・私鉄・三セク線・路面電車に乗車可能な

『旅名人の九州満喫きっぷ』を携えて。

 

1日目の後編です。

在来線をひたすら乗り継いで鹿児島に到着。

せっかくなので鹿児島市電に乗車します。

 

 

2022年7月16日 (土)

 

鹿児島中央 15時18分 → 谷山 15時30分  喜入行き

在来線を乗り継いで鹿児島中央に到着し、休み無く指宿枕崎線に乗り換え。

黄色塗装が目立つキハ200に乗車し、谷山へ。

 

12分で谷山に到着。

 

めちゃくちゃ立派な高架駅です。

2016年に高架化されたようです。

駅前広場もしっかり作られています。

 

鹿児島市電の終点、谷山電停へは500mほど離れています。

(谷山電停のほうが鹿児島寄り)

 

永田川という川を渡ります。

写っているのは鹿児島中央行きの列車です。

 

谷山電停に到着。

正面の入口が顔に見えるユニークな駅舎です。

 

 

この距離感で電車が発着します。

『日本最南端の電停』という標柱が建てられています。

駅舎の中には待合のイス、自販機、トイレなどがあります。

 

先発案内として、先に出るほうのホーム表示が光るようになっています。

 

低床連接車の1000形に乗車。

鹿児島市電には2つ系統が存在し、谷山へは1系統のみがやってきます。

谷山→郡元→騎射場→高見馬場→天文館通→鹿児島駅前行きで、

鹿児島中央駅へは郡元で2系統に乗り換える必要があります。

 

谷山から涙橋電停までは専用軌道を通ります。

それっぽい写真を撮ろうと南鹿児島駅前電停で下車。

 

JR指宿枕崎線の南鹿児島駅に隣接しています。

 

こういう専用軌道の雰囲気っていいですよね。

 

指宿枕崎線の列車がやってきました。

この区間指宿枕崎線は日中毎時2本が確保されています。

対する市電は日中7分間隔。

このタイミングでは市電と顔が揃いませんでした。

 

鹿児島駅前行きの市電がやってきました。

 

人たちが市電に吸い込まれていきます。

やってきた車両が鹿児島市電の標準塗装のようで、

この色がこの区間で撮れてよかったです。

 

前回の記事でもお伝えしたように、鹿児島市内でお祭りがあったようで

市内中心部へ向かう市電は大混雑でした。

六月燈と呼ばれるお祭りで、7月中毎日のようにどこかの神社で

灯ろうが飾られ屋台が出る伝統的なお祭りだそうです。

そのハイライトといえる、最大の繁華街、天文館近くの照國神社での六月燈がこの日でした。

 

南鹿児島から35分ほどで鹿児島駅前電停へ。

多客遅延や扉トラブルの影響で少し時間が掛かりました。

鹿児島駅前電停には両方の系統が乗り入れます。

 

駅前ターミナルからは桜島がよく見えます。今日は雲が掛かってますね。

 

鹿児島駅前電停は2021年3月にリニューアルされ、少しきれいになっています。

 

こちらは2系統が乗り入れるため、先発・行先・ホームの案内表示があります。

 

入ってきたバスがいい感じだったので撮ってしまいました。

U代のブルーリボンに会えるなんて。

 

こんどは鹿児島中央駅前経由の2系統で郡元へ向かいます。

2120形。

 

車内の折り戸がいい感じです。

1991年製、製造はなんとJR九州鹿児島車両所。路面電車作ってたんですね。

 

こんどは往路ほどの混雑はなく、天文館通から鹿児島中央駅前が少し混んだくらいでした。

32分で郡元に到着。鹿児島市電を制覇です。

 

少し古めの車両を見つけました。

600形612号。1960年、ナニワ工機製です。

自社発注の古いトラムを見ると追いかけたくなってしまいます。

鹿児島市電は1985年に路線廃止があり、その時の淘汰と、

それ以降にコンスタントに新車を入れているため古い車両は

比較的少なくなっています。

 

郡元から鹿児島中央駅まではあえてバスで帰りました。

やってきたのはこれ。

 

四枚折り戸、ツーステップのキュービック。1998年式。

鹿児島は各地からの移籍車や生え抜きでも旧式のバスが残っており、

車種のバラエティも豊富でそれゆえマニアさんが追いかけているのか

データベースもしっかりしていてすごく助かります。

 

少しだけ駅前で撮影しました。

 

 

鹿児島交通 日野ブルーリボン KC代 ツーステップ 1997年式

 

JR九州バス 三菱ふそう エアロスター KC代 ワンステップ 1999年式

高槻市交通部からの移籍車です。

 

鹿児島交通 いすゞ エルガ KL代 ノンステップ 2002年式

床面フルフラットのエルガ。西武バスからの移籍です。

 

本日は鹿児島に泊まらず、熊本まで戻ります。

 

今回のチケット範囲対象外ですが、新幹線で。

当初、神戸から一気に新幹線で鹿児島へ向かう予定でしたが安いチケットが取れず、

福岡までの夜行バスへ変更したため。

 

鹿児島中央 19時06分 → 熊本 20時03分 九州新幹線 さくら406号 博多行き

博多止まりの『さくら』で。

 

ネット購入で自由席と同額でゆったり指定席に乗車できます。

三連休の初日ですが、驚くほど空いていました。

 

当たり前ですが、新幹線、速い。

日中4時間かけた道のりを1時間足らずで走り抜けました。

 

駅近くのラーメン屋で熊本ラーメンを。

九州は各県ともに魅力的なラーメンがあります。

薬味で攻めるタイプの熊本豚骨ラーメン。ここのお店は胡麻が効いていた気がします。

美味しかったです。

 

 

もうすっかり夜ですが、熊本市電にも乗車します。

熊本市電も二つの系統があり、うちの1つ、A系統が熊本駅に乗り入れます。

そのA系統の終点が田崎橋。

ラーメン屋の位置の兼ね合いもあって歩いて向かいました。

 

電停の名の由来ともなっている田崎橋。電停の少し先にあります。

 

田崎橋電停の全景。

熊本駅前から田崎橋までは併用軌道ながら道の端に軌道がある

サイドリザベーション化がされています。

 

電車に干渉しない程度に屋根に覆われています。

 

電車がやってきました。折り返しA系統の健軍町行きになります。

 

車体に年季が入った感じがいい感じ。

1960年製の1350形です。

 

床が木。もちろん吊りかけ駆動。良い。

吊りかけモーターからしか得られない栄養素ってあるよね。

 

宿を水前寺にとったので利用しました。

夜も21時を過ぎていましたが、熊本駅から繁華街の辛島町を中心に多くの利用がありました。

 

さて、旅の二日目は熊本の市電と熊本電鉄に乗車します。

お楽しみに。