2012年9月のお話です。青春18きっぷで二人旅。
ローカル線の王道、飯田線を行きます。
飯田で宿泊して二日目。
まずは飯田線の不思議ポイントへ。
2012年9月4日(火)
朝の飯田駅。りんご色の屋根が目立ちます。
飯田線に乗って再び北上開始。
開けた町の中を走るようになります。
飯田線北部で一番大きな町が飯田。
飯田を過ぎてもこれまでと比べると人家のある所を走行します。
伊那谷と呼ばれる、地図上パッと見て平地のようなところを走行しますが、
線路は蛇行を繰り返します。
この辺りは天竜川の支流の川がいくつも流れ、
その川が谷をさらに削り込んでいるため川と陸地の高低差が激しく、
線路が川を横切る度に距離を稼ぐべく蛇行せざるを得ないようです。
(この区間の開業が戦前と古く大規模な架橋をしなかったのも一因)
このような地形を田切地形というそうです。
「田んぼを切る」ではなく、激流の「滾る」から来ているそう。
そんな飯田線の迂回カーブの大規模なものが、
『田切のΩカーブ』。
地形に因んでか『田切』という駅があり、その先の『中田切川』を渡るため
線路がΩ状に大きくカーブをしています。
このカーブが有名撮影地らしいので行ってみることにしました。
飯田から約1時間、田切駅に到着。
早速線路がカーブをしています。
駅の造りは単純で、一面一線のホームに待合室があるだけの無人駅です。
歩いて10分ほどでポイントに到着します。9月で稲穂がきれいです。
わりと着いてすぐに列車がやってきたので慌てて撮った一枚。
ぐる~っと回り、線路にも勾配があるのがわかります。
ふらふら歩いていたら不意打ちで検測列車がやってきました。
在来線版ドクターイエローですね。
長野色115系!
当時は珍しくも何ともなかったのですが、東海管内で走行写真が撮れてよかったです。
Ωカーブ撮影地全景。
右に見える道路を行ったり来たりしてました。
1時間ほどで撤収。またもう少し晴れているときに来たいですね。
田切からさらに1時間。
中央本線に入ります。
ここで後続列車に乗り換えます。
高い高架橋で跨ぐ長野自動車道が印象的な駅です。
ここで一人旅中の高校の同級生とばったり遭遇しました。
方向は違うようだったのですぐに別れました。
中央本線は115系での移動です。スカ色を期待しましたが長野色でした。
爆音モーターで中央東線をかっ飛ばす!
今思えばなんて贅沢な経験をしたんでしょう。
全然記録をとっていない自分に喝。
てなわけで甲府に到着。
パッと見静岡の車とわかるロングシート車…
甲府 14:14 → 堅堀 16:59 普通 富士行き
代わりといってはなんですが、駅弁を買いました。
『ザ・甲州丼飯』。
なるほど三つの肉丼が楽しめました。(ロングシートで頑張って食べた)
美味しかったです。
それは出自が似ているから。
両線ともに私鉄として開業し、太平洋戦争前に国有化された経歴を持ちます。
飯田線は複数の私鉄によって開業しつながったものです。
身延線も比較的駅間距離が短く、全長88.4kmに起点終点合わせて39の駅があります。
富士川流域を走る山岳路線です。
車窓には富士山がよく見えました。
飽きない景色だったのを覚えています。
写真はありません。(なぜに!)
途中の鰍沢口で後続の特急『ふじかわ』に道を譲る列車でしたので、
終着の富士まで2時間50分を要する列車でした。
これも飯田線との共通点で、路線両端に区間列車が多く設定されています。
中盤の鰍沢口~身延~西富士宮までは日中平均1時間半に1本程度。
そして富士方、西富士宮までは毎時2~3本程度と激増します。
終着目前、堅堀駅で途中下車。
この区間は複線となっています。
近くに富士山をバックに列車が撮れるポイントがあると友人が言うのですが、、、
曇り空&日没目前で撃沈。
場所がよく分からずうろうろしていたら列車が来ました。
そんなに上手くいかないものですね。下調べ不足でした。
そんなこんなで富士駅に到着。
東海道本線に乗り換えます。
あとは宿に転がり込むだけ。
今宵の宿泊地は焼津です!
焼津駅前にあるビジネスホテルにチェックイン。
これまでいろんなホテルに泊まってきたのですが
旅から10年近く経っても今でも一風変わってるホテルだと思うので紹介させてください。
まず驚くのがウェルカムドリンク。
午後6時~8時にフロント近くに置かれて無料でいただけるのですが、
各種ジュースはもちろんのこと、アルコールドリンクも含まれていること。
当時はギリギリ飲酒できる年齢でなかったものの驚きました。
続いて1泊2食付きプランで宿泊したのですが、
朝食はホテルにていただけるのですが、
夕食はホテル周辺の提携店でいただけるとのこと。
フロントの方におすすめを聞いて、入ったお店が最高でした。
お店の名前は忘れました。(爆)
地元食材たっぷり。静岡おでんにマグロ。
そして桜海老のお刺身。これは静岡でしか食べられない!はず!
美味しかったのは言うまでもなく。
静岡飯を満喫した二日目でした。
さて、旅の三日目は帰り道となるのですが、
大井川鐵道を少しかじります!お楽しみに。